米連邦取引委員会(FTC)がMeta社を独占禁止法違反の疑いがあると訴えた裁判の審理で、Meta社のマーク・ザッカーバーグCEOが「ソーシャルメディアはもはやソーシャル(社交的)ではなくなった」と発言しました。

マーク・ザッカーバーグ氏は、「ソーシャルネットワークとは本来、オンラインで人々を繋ぎ、友人が投稿したコンテンツを消費できるデジタルな集いの場でした。2000年代の全盛期はまさにそうでした」と語っています。続けて、ソーシャルメディアは過去10年間で「通常のメディアのようなものに近づいてきた」と指摘しています。
Meta社の内部データによれば、Facebookユーザーが毎月スクロールに費やす何億時間もの時間のうち、友人の投稿を見ている時間はわずか17%にすぎないことが明らかになっています。
Facebookは4月初旬、アルゴリズムは広告やおすすめ動画などでフィードを埋め尽くし、実際に知っている人からの更新情報を埋もれさせていると述べています。
マーク・ザッカーバーグ氏は1月下旬の決算発表の席で「OG(オリジナル)Facebook」への回帰を約束。「Facebookはすでに月間30億人以上のユーザーを抱えていますが、さらに大きな文化的影響力を持つことができる」と述べ、「昔のFacebookがどのように使われていたかに戻る」という新たな取り組みを進めることを明らかにしています。
FacebookのOG回帰の第一歩として、3月には新しい「友達」タブをリリース。米国とカナダから選考して提供されています。この新機能を皮切りに、年間を通して「OG」Facebook体験を追加していくと発表されています。