
OpenAIが計画の変更を発表しました。当初GPT-5に統合予定だった「o3」モデルを数週間以内に単体リリースすることを決定し、さらに未発表の「o4-mini」も同時期に公開します。一方、「GPT-5」は数カ月以内に発表と延期するということです。

OpenAIのサム・アルトマンCEOは4月4日、自身のXで計画変更を発表しました。2月の発表ではo3を単独でリリースせず、GPT-5に統合する方針でしたが、わずか2カ月で計画が変更されたようです。
新たな計画では、数週間以内に「o3」「o4-mini」をリリース。その後、数か月以内に「GPT-5」をリリースする予定とのこと。
change of plans: we are going to release o3 and o4-mini after all, probably in a couple of weeks, and then do GPT-5 in a few months.
— Sam Altman (@sama) April 4, 2025
there are a bunch of reasons for this, but the most exciting one is that we are going to be able to make GPT-5 much better than we originally…
サム・アルトマンCEOは計画変更の理由について「全てをスムーズに統合するのは思っていたよりも困難」と説明しつつ、「GPT-5を当初の想定よりはるかに優れたものにできる」と前向きな見解を示しています。
また、o3についても「社内プレビューから様々な点で大幅に改善できた」と性能向上を強調しています。
we were able to really improve on what we previewed for o3 in many ways; i think people will be happy...
— Sam Altman (@sama) April 4, 2025
o3はOpenAIが2024年12月に概要を発表したAIモデルで、AGI(汎用人工知能)ベンチマークで75.7点を記録し、o1のスコア32点かを大幅に上回る結果を残しています。さらに推論時間を伸ばすことでスコアは人間の平均スコア85点を超える、87.5点を記録したとされています。
その小型版「o3-mini」は、複雑な問題解決に長けた推論モデルとして既に提供されています。今回初めて言及された「o4-mini」の詳細は不明ですが、o3の次世代モデルと見られています。