Apple、AIを活用した「AIドクター」サービスを準備中か

Apple、AIを活用した「AIドクター」サービスを準備中か

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Appleが健康分野での最大の取り組みとなる「AIドクター」サービスの開発を進めているようです。このサービスは刷新されたヘルスアプリとAIを活用した医師のようなコーチング機能を組み合わせたものになるとのこと。

Appleの情報で信頼性の高いBloombergのMark Gurman記者による最新ニュースレターで、Appleは「Project Mulberry」と呼ばれるプロジェクトを進行中で、これには完全に刷新されたHealthアプリと健康コーチが含まれていると伝えられています。

このサービスは、一定程度は実際の医師を「模倣」する新しいAIエージェントによって提供される予定とのこと。

Mark Gurman記者によると、この計画は当初「Project Quartz」というコードネームで開発が始まり、その後さまざまな変遷を経て、現在はAppleの人工知能グループを含む他部門も巻き込んだプロジェクトに発展しているそう。早ければiOS 19.4(2026年春または夏に予定)でのリリースを目指しているとされています。

この新サービスは、ヘルスアプリがiPhone、Apple Watch、イヤーバッドや他社製品などのデバイスからデータを収集し、AIコーチがその情報を利用してユーザー一人ひとりに合わせた健康改善のための推奨事項を提供するというものだそう。

Appleは現在、自社に在籍する医師からのデータでAIエージェントをトレーニングしているとのこと。また、睡眠、栄養、理学療法、メンタルヘルス、心臓病学などの外部の専門医を招いて、特定の健康状態や生活習慣の改善方法を説明するビデオコンテンツの作成も計画しているようです。

食事のトラッキングは刷新されたアプリの大きな特徴となる見込みで、MyFitnessPalなどのサービスに競合するものになるとのこと。AIドクターは、栄養面でもユーザーを支援するようです。

さらに、iPhoneの背面カメラなどのデバイスカメラを活用した機能も開発中で、AIエージェントがユーザーのワークアウトを分析し、技術向上のためのアドバイスを提供することを目指しているといいます。この機能は既存のFitness+プラットフォームとも連携する可能性があるということです。

今回のAIドクターサービスは、非侵襲的な血糖値モニターなど他の長期プロジェクトと比較して、より早く成果を上げられる可能性があるということです。