
ChatGPTに新たに導入された画像生成機能が爆発的な人気を集め、OpenAIはその無料ユーザーへの提供を延期すると発表しました。特にジブリ風のイラスト生成がミーム化し、著作権の問題も浮上しています。

OpenAIが新たに追加した画像生成機能が人気を集めています。OpenAIは当初、ChatGPT内で直接画像を生成できる新機能をPlus、Pro、Teamだけでなく無料ユーザーにも展開する予定でした。
しかし、サム・アルトマンCEOは26日、「ChatGPTの画像機能は私たちの予想をはるかに上回る人気で(私たちはかなり高い期待を持っていました)、残念ながら無料ユーザー向けの展開はしばらく遅れる予定です」とソーシャルメディアに投稿しました。
images in chatgpt are wayyyy more popular than we expected (and we had pretty high expectations).
— Sam Altman (@sama) March 26, 2025
rollout to our free tier is unfortunately going to be delayed for awhile.
ChatGPTの画像生成機能の公開からわずか1日で、ソーシャルメディア上はユーザーが生成した画像で溢れかえりました。特に人気を集めているのは既存の写真をスタジオジブリ風のイラストに変換するトレンドです。
イーロン・マスク、トランプ大統領などのジブリ風画像が次々と投稿され、サム・アルトマンCEO自身もジブリ風のプロフィール写真をジブリ風の画像に使用するほどの現象となっています。
一方で、スタジオジブリ風の画像を生成できてしまうことは法的に問題がないのか、という指摘もあがっています。国によって著作権保護やAI学習データに関する法律も違いますが、米国の法律事務所Neal & McDevittの知的財産権弁護士であるエヴァン・ブラウン氏は、ジブリ風のスタイル自体は著作権では保護されていないが、AIのトレーニングに著作権のある作品を利用しているとしたら法的にはグレーで、フェアユースに該当するかどうかは現時点では判断が難しいようです。
現在、この画像生成機能を使用するには、Plus、Pro、またはTeamアカウントでChatGPTにログインし、左下隅でGPT-4oをAIモデルとして選択する必要があります。