iPhone 17 “Air”、完全ポートレス化は見送り

iPhone 17 “Air”、完全ポートレス化は見送り

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Appleが今秋発売予定と噂されているiPhone 17 "Air"は、当初計画されていた充電ポートを完全に排除するデザインが見送られることになったようです。

Appleの情報で信頼性の高いBloombergのMark Gurman記者による最新ニュースレターで、iPhone 17 Airと呼ばれる新モデルについて言及されています。

Mark Gurmanによると、Appleは今年のiPhoneラインナップを一新し、従来の4モデル構成から、エントリーレベル1機種、ハイエンド2機種、そして「iPhone 17 Air」と呼ばれる中間モデルを発売する計画です。

この"Air"と呼ばれる新モデルはMacBook Airのように他のiPhoneより薄型化された設計が特徴で、厚さは約2mm(約20%)削減される見込みとのこと。特筆すべきは、Appleが当初このモデルを同社初の完全ポートレスiPhoneとして開発していた点です。

Gurman氏によれば、Appleは最終的に完全ポートレスデザインの採用を見送り、USB-Cコネクタを残すことを決定したそう。主な理由は、USB-Cを義務付けたEU(欧州連合)の規制当局との摩擦を避けるためだといいます。Appleは昨年、長年使用してきたLightningポートからUSB-Cへの移行を実施したばかりで、さらなる変更は新たな問題を引き起こす可能性があったと指摘されています。

薄型化のため、iPhone 17 Airにはいくつかの設計上の妥協も見られているそう。iPhone 17 Airはアルミニウム筐体に48メガピクセルのシングルカメラを搭載し、複数レンズ構成の他モデルとは異なります。また、発売地域に関わらず、物理的なSIMカードスロットが廃止される予定とのこと。

一方、バッテリー寿命は現行iPhoneと同等に維持するため、ディスプレイやチップセット、ソフトウェアを含む大規模な再設計が行われているとのこと。iPhone 16eで採用された、新しい自社製モデムチップ「C1」も搭載される見込みで、これは従来のQualcomm製チップより電力効率が高く、薄型設計の実現に貢献するためだと説明しています。

価格は約900ドル(約13万円)と予想され、iPhone 16 Plus(日本での販売価格は139,800円)と同程度の価格帯に位置づけられる見込みとのこと。

iPhone 17 AirではUSB-Cポートが残ることになりましたが、Airモデルが成功すれば将来的には完全ポートレスなiPhoneが登場する可能性も。また2026年以降には折りたたみ型iPhoneの登場も予想されていることから、iPhone 17 Airで薄型化に貢献した技術が、折りたたみ型iPhoneの基盤になる可能性も考えられます。