Appleが独自開発中のモデムチップを、iPhoneやiPadだけでなく、Macシリーズやヘッドセットへの拡大を検討中だと報じています。Apple独自のモデムが搭載されれば、Macでもセルラー接続が可能になります。
Bloombergによると、Appleは来年以降に導入予定の独自モデム技術をMacにも搭載し、Macでもセルラー接続機能を付与する計画を検討中だといいます。
Appleはこれまで、iPhoneやiPad、そして一部のApple Watchなど携帯回線に対応したデバイスを販売していますが、Macはセルラー通信には対応していませんでした。
報道によれば、この独自モデムは「Sinope」のコードネームで開発が進められ、2024年に発売が予想されるiPhone SEから搭載が始まる見込み。
その後、2025年には超薄型の新型iPhone、さらには2026年以降、MacやiPad Proといった上位モデルへの搭載が期待されています。このモデムにより端末内部の部品占有率を減らし、より薄型かつ低消費電力な設計が可能になる見込みだといいます。
Appleが自社製モデムへシフトする背景には、既存サプライヤーのクアルコム製モデム部品が、デバイス内部でのスペース確保や効率化に課題を残していた点があるそう。自社開発モデムへ切り替えれば部品同士の連携が取りやすくなり、より良いプロダクトデザインと新機能の追加が見込まれるとしています。