Appleは9月17日(日本時間)、iOS 18の提供を開始しました。この最新のiOSアップデートは、iPhoneをこれまで以上にパーソナライズし、高機能にすることを目指しています。
iOS 18では、ホーム画面とコントロールセンターのカスタマイズ性が大幅に向上。ユーザーはアプリアイコンやウィジェットの配置を自由に変更でき、壁紙をフレーム内に配置したり、ページごとに独自のレイアウトを作成したりできます。
写真アプリは過去最大の再設計を受け、特別な瞬間をより簡単に見つけて追体験できるようになりました。新しい「最近または過去の日々」「ピープルとペット」「旅行」などのコレクションが自動で作成されます。
Safariに、ハイライト機能や再設計されたリーダー「気をそらすものコントロール」などの新機能が追加されました。
キーチェーンを基盤とした新しい「パスワードアプリ」が導入され、すべての認証情報を一か所で管理できるようになりました。
アプリのロックや非表示、連絡先の選択的共有など、ユーザーのプライバシーを守る新機能が追加されました。
来月から英語(米国)ユーザーを対象にベータ利用が可能になるApple Intelligenceでは、自然言語処理や画像生成、複数アプリにまたがるタスク実行など、AIを活用した機能を提供します。日本では2025年に提供予定。主な機能には以下が含まれます。
- 文章作成支援ツール
- 写真アプリでの高度な検索と編集機能
- 音声録音の書き起こしと要約
- より自然で柔軟になったSiri
- その他の新機能
- Appleマップでの国立公園ハイキングコース情報
- ゲームモードによるゲーム体験の向上
- Apple Payの新しい支払い方法
- メモアプリでの数式計算機能
- カレンダーとリマインダーの統合
- ジャーナルアプリの機能強化
- ホームアプリのゲストアクセス機能
- AirPodsの機能強化(声の分離、Siriへの応答など)
- ヘルスケアアプリの改善
- アクセシビリティ機能の拡張
iOS 18は本日よりiPhone XS以降のモデルに対して無料で提供されます。
iOS 18リリースノート
ホーム画面
- 下に並べたり、サイドに寄せたり、ホーム画面の空いている場所にアプリアイコンやウィジェットを好きなように配置して、それぞれのページを理想的にレイアウトすることができます
- ダークアイコンによりホーム画面がダークになり一段と美しく見えます。iPhoneがダークモードになると自動的に調整することも、常にダークで表示することもできます
- 色合い調整で、アプリアイコンやウィジェットに好きなカラーを適用したり、壁紙にぴったりのカラーがiOSで提案されるようにしたりできます
- 大きいアイコンを使用すると、画面上のすべてのアプリアイコンとウィジェットがより大きく表示され、下に表示される名前は削除されます
写真
- 写真アプリが再設計され、すべての項目を1つのビューに配置する簡素化されたレイアウトで大きくアップデートされます
- コレクションで、コラージュやグリッドで、メモリーとして、または地図上で閲覧できる便利なトピック別に、ライブラリを自動的に整理します
- カスタマイズオプションを使用して、コレクション行の並べ替え、追加、および削除を行ったり、“ピンで固定したコレクション”に目的の項目だけを追加すると簡単にアクセスできるようになります
- “ピープルとペット”のグループには、一緒に表示される頻度が高いお気に入りの人やペットの写真が含まれます
- “旅行”では、旅行がコレクションに整理されて、それぞれの旅行を再び体験できます
- “最近または過去の日々”では、スクリーンショットのような余分なものが省かれ、日別に整理された最近または過去の写真を表示できます
- グリッドの“フィルタ”ボタンで、特定のメディアタイプやお気に入りでフィルタリングしたり、スクリーンショットを非表示にしたりして、余分なものの表示を減らすことができます
- 動画の再生速度コントロールを使用すると、インポイントとアウトポイントで高フレームレートのビデオコンテンツの速度を下げることができます
- “その他”に、“書類”、“領収書”、“QRコード”などの便利なコレクションが追加され、最近編集、表示、および共有した項目が含まれます
- “その他”の“復元”アルバムに、デバイス上にあっても、ロックされたアルバム内のデータベースの破損によって以前は表示されなかった画像が表示されます
メッセージ
- テキストエフェクトで、エクスプロード、リップル、ノッドなどのダイナミックなアニメーションエフェクトを使って、iMessageの文字、単語、語句、または絵文字を視覚的に強調してチャットに躍動感を与えることができます
- テキストフォーマットを使用して、iMessageで文字、単語、または語句にボールド、アンダーライン、イタリック、および取り消し線を追加できます
- 絵文字とステッカーのTapbackで、絵文字やステッカーを使用してメッセージにリアクションでき、スワイプするだけであなたと友達が最も多く送信するTapbackにアクセスできます
- “あとで送信”で、メッセージを今作成して、あとで送信するようにスケジュールを設定できます
- RCSメッセージの対応により、iPhoneを持っていない人でも通信事業者が対応している場合、その人に配信証明や開封証明、および高解像度の写真やビデオをメッセージで送信できます
コントロールセンター
- コントロールセンターが再設計されて、便利なコントロールのグループ、好みに合わせてコントロールを配置する機能、および他社製アプリのコントロールへの対応が追加されました
- コントロールのグループには、最もよく使うコントロール、ホームコントロール、“メディア再生”、および“コネクティビティ”が含まれ、右端から連続でスワイプすることでアクセスできます。まったく新しいグループを作成するためのオプションも提供されます
- コントロールギャラリーには、他社製アプリのコントロールを含む、選択したグループ内に直接追加できる使用可能なコントロールの完全なセットが表示されます
- サイズ変更可能なコントロールでは、コントロールセンター内でコントロールの右下からドラッグできます
ロック画面
- カスタマイズしたロック画面のコントロールには、お気に入りのアプリのコントロールギャラリーからコントロールを選択できます
- アクションボタンは、コントロールギャラリーのコントロールでカスタマイズできます(iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Max)
- フォントオプションで、10個の新しい数字表記(ベンガル、グジャラート、グルムキー、カンナダ、マラヤーラム、メイテイ、オディア、オル・チキ、テルグ、ウルドゥー)から時刻表示をカスタマイズできます
Safari
- “気をそらすものコントロール”で、Webページの閲覧を妨げるような項目を非表示にすることができます
パスワード
- パスワードアプリにより、Webサイトとアプリのすべての資格情報が1か所に表示され、パスワード、パスキー、Wi‑Fiパスワード、および確認コードへのアクセスがさらに簡単になります
- 2ファクタ認証の確認コードは“パスワード”で直接設定できるため、認証アプリを開かなくても簡単にコピーしたり、Safariに自動入力したりできます
- セキュリティ保護された同期により、“パスワード”で保存したアカウントをエンドツーエンドで暗号化してiCloudとシームレスに同期できるため、それらのアカウントにほかのデバイスからもアクセスできます
- iCloudパスワードアプリはWindowsに対応しているため、Windowsデバイスからパスワードにアクセスできます
マップ
- 地形図では、登山道/ハイキングコース、等高線、高度、見どころなどの概要を表示します
- 公園でのハイキング、近所でのいつものエクササイズルーチン、休暇中のウォーキングツアーなど、カスタムのウォーキングやハイキングの経路を、ほんの数回タップするだけで作成できます
- 場所のライブラリで、保存された場所、ガイド、およびハイキングの経路が、簡単にアクセスできるようにすべて1か所にまとめられます
ゲーム
- ゲームモードでは、バックグラウンドアクティビティを最小化して、最も高いフレームレートを維持し、ゲームコントローラやAirPodsなどのワイヤレスアクセサリの応答性が劇的に改善されます
ウォレット
- 新しいパスは、斬新で美しい外観と、イベント会場の情報を提供するイベントガイドやAppleのお気に入りのアプリからのやスマートなおすすめなど、画期的な新機能を備えています
- Apple Payのオンラインやアプリ内での購入に、分割払いや対応しているクレジットカードやデビットカードのポイントで支払う新しい方法が利用できます
ジャーナル
- 心の状態を“ジャーナル”から直接記録することができ、ヘルスケアアプリで記録した感情や気分がジャーナル記入の提案に含まれるようになります
- “詳細情報”に、ジャーナル記入の目標のトラッキングに役立つ、記入の連続記録、カレンダー、その他の統計情報が表示されます
- 検索によって過去のエントリーを簡単に見つけることができ、エントリーを好きな順序で並べ替えて表示することができます
- ホーム画面とロック画面のウィジェットに、現在の連続記録や一日を通して内容が変化する記入を促すメッセージが表示されて、出来事を即座に反映させることができます
電話
- ライブ留守番電話には、誰かがメッセージを残しているときにライブの文字起こしが表示されます。途中で電話に出ることもできます
- 最近の通話の検索で、電話番号、名前、または留守番電話から文字起こしされた単語を使って、以前の通話、留守番電話、および連絡先を見つけることができます
- キーパッド検索で、既存の連絡先の電話番号や名前を英数字キーパッドで入力することで、連絡先を素早く見つけて通話することができます
- 自動マイクモードで、自動的に適切なマイクモードが選択され、環境に応じて“声を分離”、“ワイドスペクトル”、“標準”の間で切り替わります
プライバシー
- ロックされたアプリにより、見られたくないアプリやその中の情報を保護します。アプリを開くには、Face ID、Touch ID、またはパスコードが必要となり、検索内容、通知、およびシステム上のその他の場所は非表示になります
- 非表示のアプリにはロックされたアプリと同じ保護機能があります。非表示のアプリはロックされた新しい非表示のアプリフォルダに配置され、アプリからの通知を受信したり、通話を着信したりしなくなります
- 連絡先へのアクセス権が改善され、アプリと共有する連絡先を選択できます
- Bluetoothのペアリングの改善により、あなたのプライバシーを保護しながら、デベロッパがシームレスなペアリング体験を提供できます
AirPods
- ハンズフリーのSiriに対する操作を使用して、首を縦に振ったり(“はい”)、横に振ったり(“いいえ”)するだけで、AirPodsでSiriの通知に応答することができます
- AirPods Proの“声を分離”で、風が強い状況や周囲の雑音が大きい場所でも、AirPods Proを使用した通話の音声品質をよりクリアにすることができます
- AirPodsを使用してゲームするときのためにパーソナライズされた空間オーディオで、周囲のサウンドとデベロッパ用の新しいAPIが組み合わさり、臨場感が高まります
Apple TVアプリ
- インサイトは、Apple TV+のすべての実写映画や番組に対して、視聴中に画面上の内容を補足する情報をリアルタイムで提供します
- “対話を強調”で、大きな効果音やミュージックの再生時に、セリフがよりクリアに聞こえます
- コンテンツの言語がデバイスの言語と一致しないとき、オーディオを消音にしたとき、または番組の視聴中に逆方向にスキップしたときなどの、ちょうどいいタイミングで字幕が自動的に表示されます
メモ
- メモ内から直接オーディオ録音を開始して、関連するコメント、チェックリスト、書類と共に保存できます
- “‘メモ’で計算”を使用すると、数式や方程式をメモに入力して、すぐに解くことができます
- 折りたたみ可能なセクションで、長いメモのテキストを簡素化したり非表示にしたりできます。セクション見出しの横をタップするだけで、テキストの多いメモを簡素化できます
- 5つのカラーから選んだカラーでメモ内のテキストをハイライトして、テキストを目立たせることができます
アクセシビリティ
- 視線トラッキング機能により、視線だけでiPhoneを制御できます(iPhone 12以降およびiPhone SE(第3世代))
- ミュージックの触覚機能で、iPhone Taptic Engineを曲のリズムとシンクロさせることで、聴覚障害者もApple Musicカタログを楽しむことができます(iPhone 14以降)
- ボーカルショートカット機能で、重度の典型的ではない話し方をする人が、特定のアクションをトリガするカスタムの発話を録音できます
- “車両モーションキュー”で、コンテンツに干渉せずに車両と一緒に動く点を画面上に表示することで、移動中の車両に乗っている人の乗り物酔いを軽減できます
- このリリースには、以下の機能と改善も含まれます:
- “計算機”の計算メモを使用して、数式の値を求めたり、変数を割り当てたり、iPhoneでグラフを作成したりできます
- “カレンダー”で、リマインダーを予定と一緒に作成、表示、編集、および実行済みに変更することができます
- “リマインダー”の“最近削除した項目”リストで、削除されたリマインダーを表示したり復元したりできます
- SharePlayの画面共有で、ほかの人の画面をタップして描画したり、ほかの人のiPhoneをリモートで制御する許可を求めて自分でアクションを実行したりできます
- フリーボードのシーンを使用して、コンテンツをセクションごとに整理して、好きなように保存、ラベル付け、並べ替えを行うことができます
- ホームアプリのゲストアクセスを使用することで、日時を指定して訪問者にロック、ガレージドア、および警報システムへのアクセスを提供できます
- 修理アシスタントにより、修理後のデバイスで取り替えたApple純正部品を構成するように求められます(iPhone 12以降)
一部の機能は、地域やAppleデバイスによっては使用できない場合があります。詳しくは、以下のWebサイトをご覧ください:
https://www.apple.com/jp/ios/ios-18
一部の機能は、地域やiPhoneモデルによっては使用できない場合があります。Appleソフトウェアアップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください: