Appleは7月30日、日本国内でiPhone 14およびiPhone 15シリーズ向けの「衛星経由の緊急SOS」サービスの提供を開始しました。このサービスにより、ユーザーは携帯電話通信やWi-Fiの圏外でも緊急通報サービスに接続できるようになります。
Appleが「衛星経由の緊急SOS」を日本でも提供開始すると発表しました。
「衛星経由の緊急SOS」は2022年11月からアメリカとカナダで提供開始され、同年12月にはフランス、ドイツ、アイルランド、イギリスでも開始されていました。
衛星経由の緊急SOSは、携帯電話通信やWi-Fiが利用できない場所でも、ユーザーが緊急時に助けを求められるように設計された機能です。このサービスは、iPhone 14またはiPhone 15モデルのアクティベーションから2年間無料(もしくは2024年7月30日から2年間無料)で利用できます。
「衛星経由の緊急SOS」の主な特徴
- 緊急通報サービスへの接続:携帯電話通信やWi-Fiが利用できない場所でも、衛星を介して緊急通報サービスに情報を送信可能。
- 位置情報の共有:「探す」アプリを使用して、衛星経由で友人や家族に位置情報を共有することが可能。
- 専門スタッフによるサポート:Appleがトレーニングした緊急対応専門スタッフが、ユーザーと緊急通報サービスの間を仲介してくれる。
利用するには、緊急SOSスライダーが表示されるまで、iPhoneのサイドボタンといずれかの音量調節ボタンを長押しします。携帯電話通信やWi-Fiが利用できない場合、衛星接続を利用するためのインターフェイスが表示されます。
ユーザーは簡単な質問に答え、画面の指示に従ってiPhoneを衛星に向けることで、緊急通報サービスにメッセージを送信できます。このメッセージには、ユーザーの状況、位置情報、バッテリー残量、メディカルID(設定している場合)などの情報が含まれます。
2024年7月30日現在、衛星経由の緊急SOSは、日本を含む16か国で利用可能。このサービスを利用するには、iOS 17.6以降が必要です。