X、ユーザーの許可なくGrok AIの学習に投稿を使用。オプトアウト方法も

X、ユーザーの許可なくGrok AIの学習に投稿を使用。オプトアウト方法も

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X(旧Twitter)が、ユーザーに通知することなく、すべてのアカウントの投稿をGrok AIの学習に使用できる設定を有効にしていたことが明らかになりました。この動きは、プライバシーの観点から懸念を呼んでいます。

X(旧Twitter)が、ユーザーの公開投稿をGrok AIの学習に利用する許可を与える設定を有効化しました。この設定は、すべてのユーザーに対してデフォルトでオンになっており、Xはこの変更についてユーザーに通知していません。

この動きは、ユーザーのプライバシーを侵害する可能性があるとして批判の声もあがっています。英国の情報コミッショナーオフィス(ICO)はこの件について、Xに対して「問い合わせ中」だと述べ、アイルランドのデータ保護委員会(DPC)は「驚いた」とコメントしていると報じられています

EUのGDPR規則では、自動的な同意の取得は禁止されており、Xの行為はこれに違反している可能性があります。

ユーザーは以下の手順で、自分の投稿がGrok AIの学習に使用されないよう設定を変更できます。

  1. ウェブブラウザでXを開き、ログインする。
  2. 「もっと見る」をクリック。
  3. 「設定とプライバシー」をクリック。
  4. 「プライバシーと安全」をクリック。
  5. 「データ共有とカスタマイズ > Grok」をクリック
  6. 「ポストに加えて、Grokでのやり取り、インプット、結果をトレーニングと調整に利用することを許可する」のチェックを外す。

この設定変更は、モバイルアプリからは変更できません。MacやiPhoneのウェブブラウザからのみ変更可能です。

ユーザーへの通知なくデフォルトで学習データに利用するという変更は問題だと思いますが、競合のAI企業も同様にインターネット上の公開データとして学習に利用している可能性は大いに考えられます。