X(旧Twitter)が、ユーザーに通知することなく、すべてのアカウントの投稿をGrok AIの学習に使用できる設定を有効にしていたことが明らかになりました。この動きは、プライバシーの観点から懸念を呼んでいます。
X(旧Twitter)が、ユーザーの公開投稿をGrok AIの学習に利用する許可を与える設定を有効化しました。この設定は、すべてのユーザーに対してデフォルトでオンになっており、Xはこの変更についてユーザーに通知していません。
この動きは、ユーザーのプライバシーを侵害する可能性があるとして批判の声もあがっています。英国の情報コミッショナーオフィス(ICO)はこの件について、Xに対して「問い合わせ中」だと述べ、アイルランドのデータ保護委員会(DPC)は「驚いた」とコメントしていると報じられています。
Twitter just activated a setting by default for everyone that gives them the right to use your data to train grok. They never announced it. You can disable this using the web but it's hidden. You can't disable using the mobile app
— Kimmy Bestie of Bunzy, Co-CEO Execubetch™️ (@EasyBakedOven) July 26, 2024
Direct link: https://t.co/lvinBlQoHC pic.twitter.com/LqiO0tyvZG
EUのGDPR規則では、自動的な同意の取得は禁止されており、Xの行為はこれに違反している可能性があります。
All X users have the ability to control whether their public posts can be used to train Grok, the AI search assistant. This option is in addition to your existing controls over whether your interactions, inputs, and results related to Grok can be utilized. This setting is…
— Safety (@Safety) July 26, 2024
ユーザーは以下の手順で、自分の投稿がGrok AIの学習に使用されないよう設定を変更できます。
- ウェブブラウザでXを開き、ログインする。
- 「もっと見る」をクリック。
- 「設定とプライバシー」をクリック。
- 「プライバシーと安全」をクリック。
- 「データ共有とカスタマイズ > Grok」をクリック
- 「ポストに加えて、Grokでのやり取り、インプット、結果をトレーニングと調整に利用することを許可する」のチェックを外す。
この設定変更は、モバイルアプリからは変更できません。MacやiPhoneのウェブブラウザからのみ変更可能です。
ユーザーへの通知なくデフォルトで学習データに利用するという変更は問題だと思いますが、競合のAI企業も同様にインターネット上の公開データとして学習に利用している可能性は大いに考えられます。