欧州委員会委員長のウルズラ・フォン・デア・ライエン氏が、EU域内でTikTokを禁止することも選択肢のひとつとしてあることを示唆する発言をしています。
欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は4月29日、2024年の欧州議会議員選挙に向けた各党の有力候補者による討論会で、EU域内でTikTokを禁止することも選択肢のひとつであると示唆する発言をしたと報じられています。
ウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は、米国でTikTokが置かれている現状についての言及に対し、EUにおいてもTikTokを禁止する可能性を示唆し、「私たちは世界で初めて組織の携帯電話でTikTokを禁止した」「私たちはTIkTokの危険性をよく知っています」と述べています。
EUにおいては、TikTok Liteの機能がDSA法(Digital Services Act)を遵守していることを証明できないとするEUの調査を踏まえ、EUで一部機能の提供を停止しています。
問題となっているのは、TikTokでの動画視聴や友だち招待などでポイントを獲得し、Amazonギフト券などと交換できる報酬プログラム。EUは、この機能が中毒性がある可能性があり、未成年やユーザーのメンタルヘルスに影響を与えうるとし、TikTok側はこの問題に対応するまでの措置として一部機能を停止しています。
TikTok Liteの問題で、EUのティエリ・ブルトン欧州委員はX(旧Twitter)に、「私たちの子どもはソーシャルメディアのモルモットではない」と投稿しています。
Our children are not guinea pigs for social media.
— Thierry Breton (@ThierryBreton) April 24, 2024
I take note of TikTok’s decision to suspend the #TikTokLite “Reward Program” in the EU.
The cases against TikTok on the risk of addictiveness of the platform continue.#DSA ensures the safety of our 🇪🇺 online space. https://t.co/J1oI6zNI97