iOS 17では、Safariでのデフォルト検索エンジンだけでなく、プライベートブラウズモードでの検索エンジンも個別に設定することができるようになっています。
iOS 17では、Saafriで利用する検索エンジンを2つ設定することができるようになっています。
設定アプリから「Safari」を選択すると、「検索エンジン」と「プライベート検索エンジン」の2つが設定できます。
「検索エンジン」は、通常のブラウジング時に利用される検索エンジンで、「プライベート検索エンジン」はプライベートブラウズモードで利用される検索エンジンになります。
これまでは「検索エンジン」という項目が1つだけあり、それぞれ別の検索エンジンを設定することはできませんでした。
検索エンジンは、Google、Yahoo、Bing、DuckDuckGo、Ecosiaから選択できます。
Googleの検索エンジンの独占禁止法違反訴訟が進行中
この機能はもちろんユーザーに複数の選択肢を与えるために作られたものですが、Appleの機械学習・AI戦略担当上級副社長であるジャンナンドレア氏はGoogleに対する検索エンジンの独占禁止法違反訴訟で、この機能について証言で指摘したと報じられています。
Googleは、Safariの検索エンジンのデフォルト設定をGoogleにしてもうらうために、Appleに数十億ドル規模の契約を結んでいます。当然ですがAndroidも、デフォルトの検索エンジンはGoogleがです。
つまり米国で販売される(米国に限らないですが)ほぼ全てのスマートフォンは、Google検索がデフォルトになっています。米司法省は、この状況が、検索におけるGoogleの権力乱用になっている可能性があり、Appleとの契約は重要は判断材料になると考えているようです。
Alphabetの国際問題担当社長であるケント・ウォーカー氏は、今月はじめ、「人々がグーグルを使うのは役に立つからだ 米国対グーグル事件への対応。」と題するブログを公開。AppleがGoogleをデフォルトにするのは「最高だから」だとティム・クック氏が発言していることを引用し、また多くのユーザーもGoogleを選択していると述べています。