Twitterブランドの「X」への置き換えが進行していますが、iOSのTwitterアプリの名称を「X」に変更することは、ガイドライン違反となりTwitterから変更できずにいるようです。
Twitterアプリのアイコンが「X」に置き換えられ、iPhoneのホーム画面上でも表示名は「X」に変更されましたが、App Storeでは依然として「Twitter」と表示されています。
本来であればApp Storeでの名称も「X」に変更したいのでしょうが、App Storeのガイドラインで1文字のアプリ名称は禁止されているようです。なお海外のGoogle Play Storeでは、「X」というアプリ名が表示されていることから、ストアでのアプリ名も「X」にしたいことは間違いなさそうです。
元Twitter社で、スーパーフォロー機能の実装を牽引したエンジニアリング・マネージャーで起業家のErik Berlin氏がこの問題を指摘。
Twitter was able to change the logo of their iOS app but not the name, since Apple requires app names to be at least 2 characters 😂 pic.twitter.com/SovLuE3UDG
— Erik Berlin (@sferik) July 28, 2023
起業家のNicholas Sheriff氏も、「iOSの場合、アップルはアプリ名に一文字を使用することを許可していない」と指摘しています。
On iOS, the situation is distinct as Apple does not permit any app to have a single character as their app name.
— Nick (@nickjsheriff) July 28, 2023
If they manage to obtain approval, it would mark the first instance since the inception of the iOS App Store that such a permission has been granted. https://t.co/EtzAj76fwx pic.twitter.com/Dzx0HAsz9b
App Store Reviewガイドラインでは、アプリ名の最小文字数については触れられていませんが、文字数については「App名は30文字(半角英数字の場合)以内にする必要があります」と記載されています。
独自性のあるApp名を選び、Appを正確に説明するキーワードを選んでください。App Storeのシステムを悪用する目的で、メタデータに商標登録用語、人気のApp名、価格情報、その他無関係のフレーズを盛り込むことは認められません。App名は30文字(半角英数字の場合)以内にする必要があります。なお、App名、サブタイトル、スクリーンショット、プレビューなどのメタデータには、メタデータタイプに該当しない価格、用語、説明などは含めないでください。Appにサブタイトルをつけると、内容についてさらに伝えることができます。サブタイトルはApple標準のメタデータの規則に従って作成する必要があり、不適切なコンテンツ、他のAppへの言及、真偽を証明できない製品説明などを含めることはできません。Appleには、不適切なキーワードを随時修正したり、悪用を防ぐためにその他の適切な措置を講じたりする権限があります。
イーロン・マスク氏がTwitterのまま放置しておくことは考えにくいので、なんらか「X hogehoge」や「hogehoge X」のような名前に変更するのでしょうか。
「X」のアイコンをTwitterのロゴ(青い鳥)に戻す方法はありませんが、「X」を起動するショートカットにTwitterのロゴ画像(参照:9to5Mac)を設定してホーム画面に配置することで、擬似的に旧Twitterアプリを再現できます。ただし、この方法では通知バッジは付かないので、完全には再現できない点に注意が必要です。