AppleはジェネレーティブAIに関して、これまで何もリアクションしていませんでしたが、「Apple GPT」と呼ばれるチャットボットを開発し、社内で利用されているということです。
Appleの情報で信頼性の高いBloombergのMark Gurman記者によると、Appleは社内向けに「Apple GPT」と呼ばれるチャットボットサービスを開発したそうです。
MicrosoftやAlphabetなど、ビッグテックの決算発表やカンファレンスでは「AI」という言葉が連呼され、Appleも6月のWWDCでAI関連の発表が期待されていましたが、競合のようなチャットボットやジェネレーティブAIなどは発表されませんでした。
AppleはAIに取り組んでいないわけではなく、AIという言葉は使わずとも、写真や検索など、AIを活用したプロダクトは存在しています。
Appleの従業員の話として、Apple GPTは基本的に、BardやChatGPT、Bing AIと同じようなもので、目新しい機能や技術は含まれていないとのこと。ウェブアプリケーションとしてアクセスでき、一般ユーザー向けのものではない簡素なデザインとなっていて、Appleは今のところユーザーに公開する予定はないそうです。
とはいえ、AppleはジェネレーティブAIのユーザー向けのプロダクトを検討しているそう。具体的な計画はまだないようですが、2024年に、AI関連の重要な発表を行うことを目指しているとのこと。
この計画は、Appleの機械学習・AI戦略担当上級副社長のJohn Giannandrea氏、ソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長のCraig Federighi氏が主導しているようです。