Googleが開発中だったというスマートグラス「Iris」の計画が、白紙になったと報じられています。現在は、ARのためのソフトウェアプラットフォームに注力されているようです。
Business Insiderによると、Googleが開発していたスマートグラス「Iris」が開発中止になったようです。
Googleのスマートグラス開発は数年前から行われていて、2020年にはARメガネを開発する「North」を買収。Northの共同創業者であるStephen Lake氏は現在もGoogleで勤務しています。
2022年のGoogle I/Oでは、会話をリアルタイム翻訳しARに表示させるスマートグラスの試作機を紹介しています。
報道では、Irisの開発中止は年初に決定されたとのこよ。内部の関係者の話では、Googleの首脳陣はIrisの開発中に戦略を変更し続けたため、チームは絶えず方向転換を余儀なくされ、チームメンバーの不満は高まっていたそうです。
レイオフや人員整理にあわせて、AR/VRの担当してきたClay Bavor氏が退職したことが決定打となったとのこと。
Irisの開発中止が決定した後、GoogleはAR用のソフトウェア・プラットフォームの開発に注力しているとのこと。
ARメガネについて、競合他社の状況としては、Appleは早ければ2026年から2027年に発売すると予測されています。また、MetaもARメガネを開発中で、こちらも2027年に一般向け製品を発売すると報じられています。
Googleがこのまま何もARメガネを発売しないとは考えにくいですが、まずはSamsung、Google、Qualcommの3者が共同で開発しているというAR/VRヘッドセットに期待したいところです。