AppleがWWDC23で発表した「tvOS 17」は、他社製VPNに対応すると案内されています。Appleはビジネス(法人)や教育機関で役立つと説明していますが、他の用途でも活用できる可能性があります。
Appleが今秋にリリース予定の「tvOS 17」では、Apple TV 4KにFace Timeを追加したり、macOSで利用できるiPhoneをウェブカメラとして利用する「連携カメラ」に対応したりといった新機能が追加されます。
他にもメインとなる新機能ではありませんが、サードパーティ製のVPNアプリに対応すると発表されています。
他社製VPNへの対応によって、デベロッパはApple TV向けのVPNアプリを作成できます。これはプライベートネットワーク上のコンテンツにアクセスしたいと考えている法人および教育機関のユーザーに役立つ機能で、より多くの場所でApple TVが素晴らしいオフィスおよび会議室ソリューションになります。
VPNアプリを利用できるようになると、例えば地理的な制限で視聴できないコンテンツを、日本からでも視聴できるようになったり、海外から日本でしか視聴できないコンテンツを視聴できるようになる可能性があります。
例えばスタジオジブリ作品は、日本・アメリカ・カナダを除く国ではNetflixで配信されています。VPNアプリに対応すれば、日本でもNetflixでジブリ作品を視聴できる可能性が……。
From June 25, 20 films from the legendary animation house Studio Ghibli are coming to Netflix in Canada. We’re proud to bring beloved, influential stories like Spirited Away and My Neighbor Totoro to first-time viewers and high-flying fans alike. pic.twitter.com/N3497Q8Xyg
— Netflix Canada (@Netflix_CA) June 22, 2020
すでにVPNサービス(MillenVPNが低価格で評判)を利用することで、スマホやAmazonのFireTV Stikからジブリ作品を視聴する方法は広く知られています。
AppleがtvOS 17で解禁する他社製VPNアプリが、何らかの制限をする可能性はありますが、Apple TVユーザーは期待して待ちたいところですね。