TwitterがSubstackに対し、Twitter上で拡散されたり、読まれたりしないように規制を強めています。SubstackがTwitterと競合するような機能を発表したことが原因とみられ、イーロン・マスク氏が主張する「言論の自由」とはどこかに消え、再びイーロン・マスク劇場が幕を開けたようです。
TwitterとSubstackの関係が悪化しているようです。
(4月9日 8時)現在は修正され、規制は解除されているようです。
Twitterは、SubstackのURLが含まれている投稿に対し、コンテンツが拡散されないようにしたり、アクセスしにくくしたり、規制を強めています。
Substackは、ライターやジャーナリストなどがニュースレターを作成し、購読者に配信できるプラットフォームです。英語圏では広く利用されているサービスで、メディアとしても認知されています。例えばテクノロジー関連の情報を発信する人気のSubstackである「Platformer」は、月10ドルの有料購読ユーザーが127,000人もいます。
これまでSubstackユーザーが購読者を増やすための主な流入経路はTwitterでしたが、Substackは4月に「Notes」という新機能を発表。これは、ユーザーが短い記事やメモを簡単に共有できるという機能で、Twitterのツイートに非常によく似た機能でした。
Twitterはおそらく「Notes」を競合とみなし、ユーザーをTwitterに留めるために、Substackへの規制を開始したと考えられます。
記事執筆時点で、SubstackのURLが含まれているツイートは「いいね」「リツイート」ができなくなっており、「このツイートではTwitterが一部の操作を無効にしています」という表示がされます。
またSubstack公式アカウントの投稿にも同様の規制が行われています。
A statement from our founders:
— Substack (@SubstackInc) April 7, 2023
Any platform that benefits from writers’ and creators’ work but doesn’t give them control over their relationships will inevitably wonder how to respond to the platforms that do.
またツイートからSubstackのURLをクリックすると、「警告:このリンクは安全ではない可能性があります」というページに遷移され、コンテンツにたどり着くには「この警告を無視して続ける」をクリックしなくてはなりません。
他にもTwitter内の検索で「Substack」を検索すると、検索結果にnewsletterの検索結果も混ぜ込んでいるという指摘もあります。
Elon’s pettiness is boundless.
— Seth Abramson (@SethAbramson) April 8, 2023
Searching Twitter for the word “substack” now returns search results for the word “newsletter.”
Elon is as big an asshole as I’ve ever come across in my life.
And I’m a Trump biographer. pic.twitter.com/xgQOzXk1XJ
先週の金曜日には、「Twitterの埋め込みと認証が、Substackで機能しなくなった」という事象も報告されています。
We're investigating reports that Twitter embeds and authentication no longer work on Substack. We are actively trying to resolve this and will share updates as additional information becomes available.
— Substack (@SubstackInc) April 6, 2023
Substackの共同創業者であるハミッシュ・マッケンジー氏は、「この措置が誤りで、一時的なものであることを願っています」「この変更が一時的なものでないとしても、インターネットのレガシーなビジネスモデルに亀裂が入り始めていると思い起こさせます」と述べています。
Today, Twitter started blocking links to Substack. We hope this action was made in error and is only temporary.
— Hamish McKenzie (@hamishmckenzie) April 7, 2023
However, even if this change is not temporary, it is a reminder of why cracks are starting to show in the internet’s legacy business models.
昨年12月にもTwitterは、InstagramやFacebook、Mastodonなどのリンクを禁止する措置を行っていますが、数時間で白紙に戻り、イーロン・マスク氏は「今後、大きな方針転換の際には、投票を行う予定です。謝罪します。もう二度と起こしません」とツイートしていました。