米国特許商標庁は3月21日、Apple Watchのバンド先端にNFCモジュールを追加し、Apple Watch本体のNFCモジュールと連携させる事に関する特許を、Appleに付与しました。特許が付与されただけで、具体的に製品として登場するかは不明です。
Appleは、NFCチップを内蔵したApple Watchバンドに関する特許を米国特許商標庁から付与されました。Patently Appleが伝えています。特許の詳細はこちらから確認できます。
NFCとは、近距離無線通信の技術で、スマートフォンやICカードなどで使われています。NFCチップは、電磁界を利用してデータをやり取りすることができます。これにより、ユーザーはApple Watchだけで決済や認証などの操作が可能になります。
この特許では、Apple WatchはバンドのNFCチップと通信することで、さまざまな機能を実現することができると説明されています。例えば、以下のようなことが可能になるようです。
- Apple Watchはバンドの色や素材を識別して、ウォッチフェイスやアプリケーションのデザイン、テーマを自動的に変更することができる
- Apple Watchはバンドの種類や用途を識別して、ワークアウトアプリや水泳モードなどの適切な機能を起動したりアクセスしたりすることができる
- Apple Watchはサードパーティー製のバンドを識別して、そのバンドが正規品かどうかをユーザーに知らせたり、Apple Watchの一部の機能を無効化したり制限したりすることができる
また、NFCチップ以外にも、環境センサー、生体センサー、ジェスチャーセンサー、慣性センサーなど、1つまたは複数のセンサーがバンドに組み込まれる可能性も示唆されています。これらのセンサーはさらに多彩な情報や操作を提供する可能性があります。
Appleが特許を取得したからといって、それが実際に製品として登場するとは限りません。バンドのほうに機能を持たせた製品が登場するのは期待したいですね。