Spotifyが2021年2月に発表した、ロスレスオーディオ配信をする「Spotify HiFi」ですが、2023年3月の時点で、まだ提供されていません。Spotifyの共同社長であるGustav Söderström氏によると、計画は立ち消えになったわけではなく、いずれ提供するつもりようです。
Spotifyの共同社長であり最高製品・技術担当責任者のGustav Söderström氏が、The Vergeのインタビューで、「Spotify HiFi」について語っています。
2021年に発表されたHiFiはどうなったのか？という問いに、「私たちはHiFiを発表したが、その後、さまざまな理由で業界が変わった。HiFiを提供するつもりだが、Spotifyとリスナーにとって意味のある方法で行うつもり。業界が変わったので、私たちも適応しなければならなかった」と述べています。
Spotify HiFiは、CD品質のロスレスオーディオを利用できるサービスで、当初は2021年末までに登場するとされていました。2022年10月には月額19.99ドルの「Platinum」という新しいプランが準備中で、このプランのオプションとして提供されるという情報もありましたが、2023年3月の現在、まだサービスは提供されていません。
The Vergeによると、Spotify HiFiが1年以上前から準備されていて、すでに市場に公開するための技術的な作業はほぼ完了していて、Spotify社員はHiFiにアクセスできるそう。
本来は現在提供されているPremiumプラン（月額980円）よりも高価なプランのオプションの1つとして提供し、1ユーザーあたりの平均売上を上げることが目的でしたが、Appleがロスレスを追加料金なしでバンドルしたことで計画に変更が必要になったと考えられます。
Gustav Söderström氏は、「Spotifyとリスナーにとって意味のある方法で」と述べていることから、いずれタイミングを見計らって、より高価なプランのオプションとして提供されると予測されます。
