TikTokは2月20日、クリエイターに収益を配分する新たなプログラム「Creativity Program」のベータ版を発表しました。まずは米国など一部地域ののクリエイターを対象に開始。このプログラムは、長い動画を投稿することで、より高い収益が得られるように設計されています。
TikTokの新しい収益化プログラム、今回も日本は対象外です
TikTokが、クリエイターに収益を配分する新たなプログラム「Creativity Program」のベータ版を発表しています。TikTokによると、「クリエイターの創造性を育み、より高い収益の可能性を生み出し、よりエキサイティングで現実的な機会を開放するために設計」されています。
このプログラムは招待制で、米国、フランス、ブラジルで開始され、近日中に他の地域にも導入する予定とのこと。
プログラムには参加条件があり、18歳以上であること、最低フォロワー数および動画視聴数の条件を満たしていること、アカウントの状態が良好であることが必要と説明されています。最低フォロワー数は明らかにされていませんが、The Informationが以前、10万フォロワーと伝えていました。なお、現在の提供されている収益化プログラム「Creator Fund」(日本では未提供)の参加要件は、1万フォロワーです。
「Creativity Program」では、短尺動画ではなく、「1分を超える高品質なオリジナルコンテンツ」を投稿する必要があります。どの程度の収益が見込めるかは不明ですが、TikTokの広報担当者はThe Vergeに対して、広告収入からの分配ではなく、視聴回数とRPM(インプレッション収益)を使用して計算されると答えています。
TikTokといえば「短尺動画」というイメージがありましたが、少しずつ長い動画にシフトしていっています。当初は15秒だったものが60秒になり、2021年には60秒から3分に拡大、2022年には10分の動画が投稿できるようになりました。
今回の「1分以上の動画」を対象とした収益化プログラムは、TikTokが長尺な動画の領域を広げていこうと考えているようにみえますね。