Twitter、サードパーティアプリのブロックは「長年のルール通り」と説明。開発者「常にルールを遵守してきた」

Twitter、サードパーティアプリのブロックは「長年のルール通り」と説明。開発者「常にルールを遵守してきた」

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1月13日から発生している、一部のサードパーティ製Twitterアプリが動作しない原因について、Twitterが公式にコメントを発表しました。Twitterは、「長年のAPIルールを施行している。その結果、一部のアプリが動作しなくなる可能性がある」と説明しています。

Twitterは「APIルール違反」と説明するも、何のルールに違反したかは不明

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一部のユーザー数が多いTwitterのサードパーティアプリが、1月13日から利用できなくなっている問題で、利用できなくなっているのは「長年のAPIのルール」だとTwitterが説明しています。

Twitter側からの説明を発信したのは、Twitterの開発者向けアカウント(@TwitterDev)で、「Twitterは、長年のルールを施行している。その結果、一部のアプリが動作しなくなる可能性がある」と説明しています。

この投稿には多くのユーザーから「何のルールですか?」といった質問が殺到。昨年のイーロン・マスク氏がツイートした「透明性は信頼の鍵」という発言を引用し、TwitterDevの発言は信頼できないと投稿するユーザーもいました。

人気のTwitterアプリ「Tweetbot」の開発元であるTapbotsは、「Tweetbotは10年以上の歴史があり、常にTwitter APIのルールを遵守してきました。もし、私たちが遵守しなければならない既存のルールがあるのなら、可能であれば、喜んで遵守します。しかし、それが何であるのかを知る必要があります……」と投稿。

開発者視点では、10年以上もAPIルールを遵守してきたが、突然に「ルール違反」とアクセスをブロックされ、何のルールに違反しているのかも示されていない状態です。

TwitterのAPIは、2006年9月に公開され、2012年にv1.1にアップデート。v1.1では、サードパーティアプリからのアクセス数に制限を設け、制限以上のアクセスが必要な場合は、Twitterの許可が必要になり、多くの開発者が落胆しました。その後もTwitterのAPI改悪は続き、2018年にはUser Streamsなどの機能を廃止しています。

2021年にはv2が主要APIに変更され、多くの新機能を追加し、v1.1で設けられたTwitterの許可がないと一定以上のアクセスを制限するルールを廃止。開発環境は以前よりも良い状態に変化し、Twitterも「開発者はTwitterの未来の鍵」として、開発者コミュニティを盛り上げようとしていた節さえあります。

Twitterの意図が、開発者からAPI利用料をさらに徴収することにあるのか、大方の予測どおりサードパーティアプリを締め出し、ユーザーに公式アプリを強いることで、広告の収益改善を目指すことにあるのか、あるいはその両方か。しばらく混乱は続きそうです。