厚生労働省は11月11日、新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」の機能を停止すると発表しました。完全に機能を停止するためには、11月17日より配信する機能停止版アプリにアップデートして、機能停止の手続きをするように案内していますが、いますぐに機能停止してアプリを削除する方法も案内されています。
COCOAは機能停止版を待たずとも、削除して大丈夫です
厚生労働省は、新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」の機能を停止すると発表しました。
COCOAは、世界中で発生した新型コロナウイルスのパンデミックを抑えるため、AppleとGoogleがOSレベルで感染者との濃厚接触を検出・追跡できるソリューションを開発してOSレベルで組み込まれた機能を、厚生労働省が日本国民向けに提供していたアプリです。
発表によると、4,120万ダウンロードされ、多くのユーザーに利用されていました。data.ai(旧App Annie)の調査では、2020年に日本国内で最もダウンロードされています。
厚生労働省は、陽性者の全数届出の見直しにより、陽性登録が可能な人が限られるため、アプリが本来の意図している効果をあげることができなくなるため、COCOAを機能停止することになったと説明しています。
機能停止に伴い、11月17日より機能停止版アプリ(3.0.0)を配信するといい、アプリ内から機能停止の手続きをするよう案内されています。
デジタル庁・厚生労働省 #COCOA 班です。11月17日より、COCOAの機能停止版アプリ「3.0.0」版の配布を開始します。COCOAを利用中の方は、配信が開始されましたら、アプリをアップデート頂き、画面の案内に従い、機能停止の手続きをお願いいたします。
— 厚生労働省 (@MHLWitter) November 11, 2022
#接触確認アプリhttps://t.co/MLusM9ozjW
また機能停止版アプリ内では、アプリ利用状況調査も行われるといい、「今後の感染症における感染対策へのITツールの活用の参考とするため、アプリ内で接触通知発生回数の調査を行います。調査へのご協力は任意ですが、可能な限り、ご協力をお願いいたします」と呼びかけています。
アプリをインストールしていても無意味なら、一刻も速くダウンロードしたい、という人は機能停止版アプリを待たずにダウンロードしても問題ありません。
機能停止版アプリをインストールして、機能停止の手順を踏ませるのは、OS内で設定されている「接触確認のための定期的な処理が作動し続ける」ため、この機能をオフにする必要があるためです。
この設定は、機能停止版アプリを待たずとも、ユーザーが自らオフにすることができます。
- iOSの場合:iPhone端末の[設定]→[接触通知]→[接触通知をオフにする]を選択
- Androidの場合:OSの設定アイコン → [Google] → [COVID-19 接触通知システム] → [接触通知システムを使用]をオフ
将来のためにアプリ利用状況調査に登録したいと考えている人は、11月17日以降に機能停止版アプリへのアップデートを行ってください。