Twitterは6月22日(現地時間)、ブログのような長文を投稿できる「Notes」と呼ばれる新機能のテストを開始したことを発表しました。アメリカなど一部の地域でテストされ、テスト結果によって利用できるユーザーを増やしていく予定とのこと。
Twitter、最大2500文字の「Note」を投稿できる新機能をテスト
以前から、Twitterは140文字以上の長文を投稿できる新機能を開発中だと伝えられていましたが、公式に「Twitter Write」と呼ばれる新機能をテストしていると発表されました。
✨ Introducing: Notes ✨
— Twitter Write (@TwitterWrite) June 22, 2022
We’re testing a way to write longer on Twitter. pic.twitter.com/SnrS4Q6toX
今年2月、Twitterの情報に詳しいJane Manchun Wong氏が、140文字以上を投稿できる「Twitter Articles」という新機能について報告。Twitterの広報担当者は米CNETに対し、近日中に詳細を発表すると述べていました。
今回発表された「Twitter Write」は、Noteと呼ばれる長いコンテンツを作成できる機能。タイトルは最大100文字、本文は2500文字まで入力でき、写真やツイートの埋め込みなどもできます。
余談ですが「Twitter Notes」という機能として紹介するメディアが多かったですが、Twitterによると「Twitter Write」という機能で、投稿されるものが「Note」だそうです。
Twitter Writeは、 クリエイターがNoteと呼ばれるストーリーやその他の長いコンテンツを作成し、フォロワーが読んだり反応したりできるようにするためのコンポーザーツールです。
Noteを公開すると、Noteに対してURLが発行され、Twitterにログインしているか問わず、Noteにアクセスできるようになります。またツイートと違い、投稿後に編集も可能。ただしNoteの上部に編集済みであることを示すラベルが表示されます。
現在テストが行われているのは、アメリカ、カナダ、イギリス、ガーナ。日本ではテストが行われていないため、Noteを閲覧することはできません。
Twitterは、この機能を利用できるユーザーを徐々に増やしていく予定だが、タイミングは現在行われているテスト結果次第としています。
Twitterでブログのような投稿が可能になると競合に影響は?
Twitterはニュースレターサービス「Revue」を買収し、Twitterでニュースレターを配信できるようにしました。テスト中のTwitter Writeが正式にローンチされ、ニュースレター機能と統合すると、Substackと競合するサービスになる可能性があります。
Substackはニュースレターサービスとして優れていますが、ディスカバリーの部分は他のSNS等のプラットフォームに頼る必要があるため、機能的な側面ではTwitterのほうが強くなるでしょう。
またブログのような長文が投稿できるという意味では、日本ではnote、海外ではMediumなどのサービスと競合になる可能性があります。
とはいえ、Twitterの「Note」が成功するかは未知数です。過去にはFacebookも「ノート」と呼ばれる、ブログのような投稿ができる機能を追加しましたが、成功せず、ひっそりと機能を終了しています。
クリエイター向けの機能として根付くことができるのか。いわゆるクリエイターエコノミー、クリエイターファーストな機能にできるかがポイントになりそうですね。