2022年6月16日(日本時間)をもって、Microsoftの提供するInternet Explorerがサポート終了になります。後継のMicrosoft Edgeでは2029年まで「IEモード」を提供。1985年の登場以来、インターネット初期を支えてきたブラウザが、27年の歴史に幕を下ろします。
Microsoftは2022年6月16日(日本時間)、Windows 10におけるInternet Explorer 11(IE)のサポートを終了します。1985年に登場し、Windowsにバンドルされたことで、事実上のスタンダードとなりましたが、近年ではGoogleのChromeブラウザなどにシェアを奪われていました。
後継となるMicrosoft Edgeでは、Internet Explorerモード(IEモード)を搭載。レガシーなIEのみサポートしたサイトやアプリに互換性を持つことができます。
6月16日以降、IEを起動しようとすると、Microsoft Edgeにリダイレクトされます。その後のWindows 累積更新プログラムで、IEは無効化され、完全に使用できなくなる予定。更新プログラムのロールアウト時期は未定ですが、6月15日以降いつでも適用される可能性がると案内されています。
IE モードのサポートは、Windowsのライフサイクルに準じ、少なくとも2029年までは行われます。サポートを終了場合は、1年前には告知するとのこと。
情報処理推進機構(IPA)は6月1日、一般ユーザーに対して、IE のみで動作するよう作成されたコンテンツはIEモードで閲覧できるが、2029年以降は閲覧できなくなる可能性があると注意喚起。
また事業者などに対しては、「ウェブ標準仕様に準拠して改修し、IE以外の一般的なブラウザでも閲覧できるようにすることが求められます」と呼びかけています。