
AppleがiCloud+に登録しているユーザーに提供しているプライバシー保護機能「プライベートリレー」が、iOS 16では保護対象が拡張され、Safariだけでなく他のアプリでも動作するようになる可能性が伝えられています。
Appleはもっとプライバシー保護機能を強化するかもしれない

iCloud+のサブスクリプションで利用できる「プライベートリレー(ベータ版)」では、SafarでWebを閲覧する際にユーザーのDNSレコードIPアドレスなどを、誰にもわからないようにする機能が提供されています。
DIGIDAYは、Appleの「プライベートリレー」はiOS 16で変更される可能性があると示唆しています。
AppleはiOS 14.5で「App Tracking Transparency(「アプリのトラッキングの透明性」以下、ATT)」という新しいプライバシー保護機能を導入し、ユーザーの許可がなければアプリはユーザーをトラッキングできないように変更しました。
しかし一部で指摘されているとおり、ATTを回避してユーザーをトラッキングするアプリが存在することが確認されています。Appleは、こういったアプリを積極的に取り締まる用意をしている可能性があると、複数の専門家が指摘しているということです。
関連:Appleのプライバシー保護機能を迂回して、トラッキングを続けるアプリがあるそうですモバイルアプリの分析会社KochavaのCEO、Charles Manning氏は、Appleはプライベートリレーがユーザーに愛されいてること、非常に成功してきていることから、アプリないでいつでも利用できる機能にすることを発表すると予測しています。
なおSafariでは「プライベートリレー」が有効になっていなくとも、すべてのユーザーに「インテリジェント・トラッキング防止機能」としてIPアドレスをトラッカーから見えなくする機能がデフォルトでオンになっているほか、「フィンガープリント」作成防止機能や、ソーシャルウィジェットの追跡防止機能もデフォルトで有効になっています。
Appleがどうやってサードパーティアプリに「プライベートリレー」を適用させるのか詳細は不明ですが、さらに強力なプライバシー保護機能が導入されると予測する動きがあるようです。