Netflixは今後数年のうちに、より安い「広告付き」サブスクリプションプランの導入を検討しています。Netflixのリード・ヘイスティングスCEOが決算説明会で明らかにしました。
広告を拒否し続けたNetflix。広告付きプランを計画
Netflixのリード・ヘイスティングスCEOは19日、2022年第1四半期の決算説明会で、今後1〜2年の間に広告付きのより安価なプランを提供することを検討していると明らかにしました。
Netflixかこれまで「動画内の広告」を導入することを繰り返し尋ねられていて、長年にわたって拒否し続けてきました。ヘイスティングス氏は「私はシンプルなサブスクリプションの大ファン」と前置きし、「消費者がより低価格を望み、広告を気にしないのであれば、非常に理にかなっている」と述べています。
Netflixの方針転換には、2022年第1四半期は有料ユーザー数が前期比で減少したこと、第2四半期では200万人減ると予測されている背景があります。決算発表後、Netflixの株価は20%以上下落しました。
Netflix shares extend drop to more than 20% after-hours on subscriber losses https://t.co/S33O81Xy3c pic.twitter.com/2NjkhBgjcL
— CNBC Now (@CNBCnow) April 19, 2022
Netflixによると(PDF)、2億2200万世帯が有料プランに加入していますが、1億世帯が有料プランに加入せず、同居家族以外とアカウントを共有しているとのこと。
一部地域では同居家族以外をサブアカウントとして追加するオプションが提供されていますが、あまり効果は発揮していないようですし、今年1月にはアメリカとカナダで利用料金の値上げも行われています。
Netflix、米で値上げ。将来的に日本でも値上げの可能性もNetflixの競合となるHuluやHBOも広告付きプランを導入していますし、Disnyも2022年末までに広告付きプランを提供すると発表しています。