Twitterに投稿されたツイートの外部サイトへの埋め込み表示が、静かに変更されていることが確認されています。TwitterのプロダクトマネージャーであるEleanor Harding氏は、「ツイートを削除したユーザーを尊重するため」と説明しています。
削除されたツイートは埋め込み表示は「空欄」に
Twitterのツイートは外部サイトに埋め込み表示が可能ですが、ツイートが削除された場合、白い余白のある「空欄」が表示されるように変更されています。
従来はツイートが削除されたとしても、投稿されたテキストは表示されていました。これはTwitterがJavaScripttを変更したことに起因しています。
削除されたツイートが表示されなくなることは大きな変更点には見えませんが、同機能を利用して作成されていたコンテンツでは「空欄」が表示されることになります。例えばドナルド・トランプ前大統領はTwitterから永久BANされたため、ツイートは削除された扱いになっています。これまでの仕様ではトランプ氏の過去ツイートは、埋め込まれていればテキストを確認することができましたが、新しい仕様ではツイートが確認できなくなることになります。
空欄の表示はJavaScriptで制御されているため、ブラウザのJavaScriptをオフにすることで削除されたツイートのテキストを確認することは可能ですが、多くのユーザーにとってはこの対応方法は現実的な意味を持たないでしょう。
TwitterのプロダクトマネージャーであるEleanor Harding氏は、この仕様変更に対する指摘に対し、「ツイートを削除することを選択したユーザーたちを尊重するため」と説明。近日中に、この変更について説明する、より良いメッセージを表示する予定だとコメントしています。
Hey Kevin! We're doing this to better respect when people have chosen to delete their Tweets. Very soon it'll have better messaging that explains why the content is no longer available :) my DMs are open if you'd like to chat more about this
— Eleanor Harding (@tweetanor) March 29, 2022
Twitterの投稿は、公的な発言として取り扱われる側面もあります。削除されたツイートの非表示や、Twitterが今後テストすると発表している「編集ボタン」は、公的な発言の記録としての役割を損なう懸念が指摘されています。