Appleは3月9日、新しいMacシリーズとなる「Mac Studio」を発表しました。また27インチの5Kディスプレイ「Studio Display」もあわせて発表されています。3月9日より予約注文を開始し、3月18日より販売を開始します。
夢のスタジオを作れる?「Mac Studio」と「Studio Display」が登場
Appleは3月9日、スペシャルイベントを「Peek performance.(最高峰を解禁。)」を開催。新しいデスクトップの「Mac Studio」、27インチの5K Retinaディスプレイ「Studio Display」も発表しました。
「Mac Studio」は、M1 Maxチップを搭載したモデルと「M1 Ultra」を搭載したモデルがラインナップ。
「M1 Ultra」は、2つのM1 Maxチップを相互接続するパッケージングアーキテクチャであるUltraFusionしたSoC。20コアCPU、64コアGPU、32コアNeural Engineで、最大128GBのユニファイドメモリを搭載します。
アフターバーナーを搭載した28コアのMac Proよりも最大5.6倍速いProResビデオのトランスコードが可能だということです。
Appleはプレスリリースで、M1 UltraがWindowsより優れていると猛烈にアピールしています。
現在利用可能な最も速い16コアのWindowsデスクトップパソコンのチップよりも、同じ電力量で90パーセント高いマルチスレッドパフォーマンスを発揮します。
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M1 UltraはM1の8倍のサイズとなる64コアGPUを搭載し、現在利用可能な最もハイエンドのWindowsパソコンのGPUよりもさらに高速なパフォーマンスを、200ワット少ない電力で発揮します。
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メモリ帯域幅は、最新のWindowsデスクトップパソコンのチップの10倍以上となる800GB/sまで増加し、M1 Ultraは128GBのユニファイドメモリで構成できます。最大で48GBという最もパワフルなWindowsパソコンのグラフィックカードと比べても、高度な3Dジオメトリの操作や大規模なシーンのレンダリングなどの、GPUを駆使する膨大なワークロードに対応するグラフィックメモリに関して、M1 Ultraはほかを寄せ付けません
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Mac Studioは驚異的なパフォーマンスを実現しながら、ハイエンドのWindowsデスクトップパソコンよりも、1年間で最大1,000キロワット時少ない電力を使用します。
「Mac Studio」は19.7cm四方というコンパクトなサイズ。高性能なチップを搭載するため、チップの冷却を助ける仕組みも搭載。
ポート周りは、背面にThunderbolt 4が4つ、10Gb Ethernetポート、USB-Aポートが2つ、HDMIポート、ハイインピーダンスヘッドフォン、外部のアンプ内蔵スピーカー用のプロ向けオーディオジャックを搭載。前面には2つのUSB-Cポート、SDカードスロットを備えています。
外部ディスプレイへの出力は、最大5台のディスプレイを同時に出力可能。USB-C経由で、最大4台のPro Display XDR、HDMI経由で1台の4Kディスプレイを出力できます。
価格はM1 Maxモデルが249,800円から、M1 Ultraモデルが499,800円から。すでに予約注文は開始されており、3月18日より販売開始されます。
新しい外部ディスプレイ「Studio Display」は、27インチの5K Retina、ピクセル密度は218ppi、12MPの超広角カメラを内蔵し、空間オーディオに対応した6スピーカーサウンドシステムを搭載しています。
また「Studio Display」はA13 Bionicチップを搭載し、iPadでも提供されている「センターフレーム」機能が利用可能。
USB-Cポートも3つ用意されているので、Studio Displayを経由して周辺機器にも接続できます。
現時点で最上位のディスプレイである「Pro Display XDR」と違い、スタンドは標準で付属。ただし3パターン用意され、傾きを調整できるスタンド、傾きと高さを調整できるスタンド、VESAマウントアダプタから選べます。
またTouch ID搭載Magic Keyboard、Magic Trackpad、Magic Mouseに、新たにシルバーとブラックのカラーが追加されています。
Studio Displayは242,800円から。すでに予約注文が開始されており、3月18日より販売されます。