iOS 15の新機能として「データ転送のための一時的なiCloudストレージ」が提供されるようになりました。具体的にはiPhoneの機種変更時、iCloudのストレージ容量がバックアップに不足していても、一時的に容量制限なくバックアップを作成することが可能です。
iCloudの容量不足でも一時的なバックアップを作成可能
「iOS 15」および「iPadOS 15」で追加された新機能として、「データ転送のための一時的なiCloudストレージ」が提供されています。
これはiCloudの有料プランへの加入の有無に関係なく、iCloudを使った機種変更(新しいデバイスへのデータ移行)を可能にする新機能で、iCloudのストレージ容量に関係なく、データ移行のための一時的なバックアップを作成することができるというもの。
セットアップ体験 - データ転送のための一時的なiCloudストレージ
新しいデバイスを購入したら、iCloudバックアップを使って新しいデバイスにデータを移しましょう。ストレージの容量が足りなくても、iCloudは一時的なバックアップを完了するために必要なストレージの容量を最大3週間、無料で提供するので、あなたのすべてのアプリ、データ、設定を新しいデバイスに自動的に移せます。
通常、無料アカウントでも5GBのストレージ容量が提供されていますが、有料プランでも最大2.2TBが上限です(Apple Oneを併用した場合)。ストレージ容量が年々増加しているiPhoneのバックアップデータをiCloudで作成するハードルが高くなっています。
新機能を利用することで、ストレージ容量を気にすることなく、新しいデバイスへのデータ移行が可能になります。
この一時的なバックアップは、設定アプリから「一般 > 転送またはiPhoneをリセット」を選択することで作成可能。
作成されたバックアップは最大3週間利用できます。パソコンを持っていない人でもすべてのデータを移行できるので、機種変更を検討している人は覚えておくと良さそう。
バックアップからの復元速度を考えると、ローカルにデータをバックアップして、有線で移行したほうがスムーズに行うことができると思います。