Apple Watchで、早ければ2022年には血糖値や血圧、血中アルコール濃度、乳酸などの測定機能が搭載される可能性が浮上しています。イギリスのスタートアップ企業Rockley Photonicsが、ニューヨーク市場での株式公開に向けた資料から明らかになりました。
2022年にはApple Watchで測定できる項目が劇的に増えるかも?
イギリスのスタートアップ企業Rockley Photonicsがニューヨーク市場での株式公開に向けた資料から、同社の主要な顧客がAppleであることが明らかになりました。The Telegraphが報じています。
Rockley Photonicsは非侵襲型光学センサーを開発する企業。主要な顧客がAppleであるということで、同社の技術がApple Watchに登場する可能性は非常に高いと考えられます。
資料によると、過去2年にわたり同社の売上の大部分を占めているのがAppleで、継続的な「供給・開発契約」があり、収入の大部分は今後もAppleに依存する見通しとのこと。同社の投資家向け資料によると(企業名は伏せられていますが、おそらくAppleは)これまで7,000万ドル以上をコミット。2023年には1億2400万ドル、2024年には3億7000万ドルが見込まれているようです。
Rockley PhotonicsのCEOは「来年には同社のテクノロジーが消費者向けの製品に搭載されると期待している」とコメントしているそうですが、これがAppleのデバイスを指しているかは明言していません。
Rockley Photonicsのセンサー技術がApple Watchに搭載された場合、Apple Watchでの測定項目は劇的に増加することになります。
Apple Watchで測定項目になる可能性のある項目は?
Rockley Photonicsが公開している投資家向けの資料によると、同社の非侵襲的光学センサーで測定できる項目は以下の通り。ベーシックモジュール、アドバンスドモジュールの2種類で測定可能な項目が違うようです。
ベーシックモジュールの測定項目
- 血中酸素濃度
- 心拍数
- 深部体温
- 呼吸数
- 水分量
アドバンスドモジュールの測定項目
- 血糖値
- 血中アルコール濃度
- 一酸化炭素
- 乳酸
2022年にすべての測定項目がApple Watchに搭載されるのか、段階的に搭載されていくのかは不明。もしアルコール濃度の測定がリアルタイムに可能になったら、Apple Watchが「飲みすぎですよ」と通知で教えてくれる未来が来るのかも?