Twitterで流れてきて知ったのですが、映画のあらすじを要約して紹介するというYouTube動画のジャンルに「ファスト映画」というものがあるそうです。全く知らなかったので一部動画を視聴してみましたが、これはアウトじゃないんですかね?
映画を要約して配信する「ファスト映画」というジャンルがあるらしい
YouTube動画のジャンルとして、映画のストーリーを要約して配信する「ファスト映画」なるジャンルがあるそうです。全く知らなかったのですが、先日Twitterでこんなツイートが注目されていました。
映画批評のネタバレが厳しくなる一方、youtubeでは人気映画の市販DVD映像を違法にブッコ抜いて編集し「こういうストーリーで、こう展開し、最後はこう」と、どんでん返しから決めゼリフまで5~10分で説明する「ファスト映画」ジャンルが人気で、何十万人も登録者がいる。要は漫画村の映画版ですよね…
— CDB (@C4Dbeginner) November 21, 2020
問題として取り上げられていたYouTubeチャンネルだけでなく、YouTubeで「ファスト映画」と検索すると他にもたくさんの同ジャンルのYouTubeチャンネルが確認できました。
多くの動画は、映画の映像を切り出して編集されており、配信者が声とテロップで要約したストーリーを紹介していくといった内容。端的にいって権利的に問題ありな動画に見えます。しかもちゃんと広告配信されていたり、チャンネル登録者数も何十万人もいたり……。
要約動画はアウトじゃないですかね?
例えばビジネス書の「要約」に関しては、「TOPPOINT」や「本の要約サイト flier(フライヤー)」などがありますが、これらは出版社/著者の許可を得たものが配信されています。問題の「ファスト映画」ジャンルでは、おそらく権利者に許可をとっていないでしょう。
権利者に許可を得ずに要約した事例としては「コメットハンター事件」や「ウォール・ストリート・ ジャーナル事件」などがありますが、「ファスト映画」はこれらの動画版に近い印象を受けます。なかにはストーリーの要約は「オリジナル」だとするチャンネルもありました。
どなたか詳しい人が問題提起してくれないかなー。