Appleは9月16日、「iOS 14」「iPadOS 14」を正式リリースしました。新たに「ウィジェット」機能や、ホーム画面を1ページ毎に非表示にする機能、「Appライブラリ」などを追加しています。
「iOS 14」「iPadOS 14」配信開始、新機能が盛りだくさん
Appleから「iOS 14」「iPadOS 14」が配信開始されました。Androidではお馴染みの「ウィジェット」機能が新たに追加されたほか、ホーム画面の整理が捗る「ホーム画面非表示」「Appライブラリ」などが追加。
ピクチャ・イン・ピクチャに対応し、翻訳機能をOSレベルで導入。デフォルトのメールアプリやブラウザを変更できる設定も追加されています。
AirPodsシリーズでは、デバイス間の自動切り替え機能を追加。AirPods Proでは、映画館のように全方向から音が聞こえる「空間オーディオ」機能が導入されています。
「iPadOS 14」では、「iOS 14」で追加された機能に加え、検索の強化やApple Pencilでの手書き文字を自動整形する「Scribble」などが追加されています。
「iOS 14」の主な新機能
- ホーム画面を1ページごとに非表示にできる(アプリは削除されない)
- ホーム画面のアプリを自動で整理してくれる「Appライブラリ」を追加
- ホーム画面にウィジェットなどを配置可能
- 必要な情報を自動で表示してくれる新ウィジェット「Smart Stack」
- 「ピクチャ・イン・ピクチャ」を追加
- 「翻訳」機能を追加、11言語のテキスト・音声に対応、オフラインでも使用可
- ミー文字に20種類以上の髪型、マスク、ステッカーも追加
- メッセージのピン留め、スレッド化に対応
- iPhoneが車のキーとして使用化(2021年製BMW5シリーズから)
- 車のキーはiMessageで共有可能、紛失してもiCloud経由で無効化
- 共有時に制限が付与できる
- 必要な時に、アプリの一部分だけを利用できる「App Clip」を追加
- マップの経路案内が自転車に対応
- 「Find My」で、サードパーティ製品やアクセサリを検索するためのサポートを追加
- デフォルトのメール、ブラウザをサードパーティ製に置き換え可能
- AirPods Proで「空間オーディオ」機能を追加
- AirPodsとAirPods Proのデバイス間自動切り替え機能
- 「ホーム」で新しいオートメーションの提案
- 「Safari」にプライバシーレポート機能
「iPadOS 14」の主な新機能
- iOS 14と同じウィジェットをホーム画面に追加できる機能
- 写真、メモ、ファイル、ミュージックにサイドバー&ツールバーを追加
- 作業中の画面を隠さずに、Siriや通話が可能(iOS 14でも同様)
- 検索を強化し、デバイス内のすべてを検索可能
- Apple Pencilで手書きした文字や図を自動整形する「Scribble」を追加
- 「Scribble」リリース初期は日本語には未対応
- Safariなどさまざまなアプリのテキストフィールドで動作
- iOS 14に追加された新機能はすべて利用可能
- ARKit 4で、LiDARスキャナがキャプチャした情報にアクセス可能
- ロケーションアンカーを導入し、AR体験を世界の特定ポイントに固定
「iOS 14」配信直後のアップデートは要注意
新しいOSが配信された直後は、不具合などが確認されることも多くあります。新機能はとても魅力的ですが、心配な人は少し様子を見るという判断を。
また「PUBG MOBILE」や「バズル&ドラゴンズ」など、一部のアプリでは「iOS 14では、正常に動作しない可能性がある」とも案内しています。自分が使っているアプリがiOS 14に対応するのを待ってからアップデートをおすすめします。