新型コロナウイルスの影響でリモートワーク全盛の時代に突入したことで、デスク環境を見直し始めた人も多いと思います。僕も2月末からリモートワークに切り替わり、少しずつ環境の見直しを開始。ひとまず完成といえるレベルまで到達したので、デスク環境(2020年版)ということでまとめておきます。
デスクにいる時間が爆増。ビデオ会議も爆増。デスク環境はどうする?
新型コロナ感染拡大でリモートワークが当たり前の時代に突入。僕ももれなく2月末からリモートワークに切り替わり、リモートワーク歴は半年になります。
自宅の仕事環境はある程度は整っていたものの、しばらくリモートワークが続きそうなので、デスク環境の見直しに着手。
いろいろやってたら、電子書籍「flick!」(8/20配信号)の「在宅勤務を効率化、超お勧めアイテム」という企画で紹介してもらいました。
flick!の「在宅勤務を効率化、超お勧めアイテム」でインタビュー受けたよーって言いながら、本誌をちゃんと読んでなかったんですが冒頭すぐに出てきた pic.twitter.com/0GmzmHjzJK
— ノムラジュンペイ (@JUNP_N) August 21, 2020
こちらが見直し前のデスク環境。
ディスプレイが圧迫感があるし、ケーブルもごちゃごちゃしているし、もっと有効活用できそう。
というわけで、今回のデスク環境の見直しポイントは以下の通り。
- ディスプレイ2枚 → 1枚に変更
- デスクの上を広くする
- ケーブルを可能な限り少なくして隠す
- ビデオ会議に最適化
- 娘(3歳)のためのスペースを確保
というわけで、具体的にやったことをまとめていきます。
LGの35インチ・ウルトラワイドディスプレイ
ディスプレイはLGの「35WN75C-B」を採用しました。これまで27インチを2つ使っていたので作業領域は少なくなりましたが、1枚にするメリットは大きかったです。
唯一の不満点はdpiの低さ。これまで5Kディスプレイを利用していたので、dpiの低下はかなり気になっています。映像や写真ではあまり気になりませんが、文字(テキスト)を見ると気になる人は多そう。
大きな収穫はMacBook Proの熱問題が解決したこと。5Kや4Kなど解像度のあるディスプレイへの出力は熱問題がついてまわりますが、「35WN75C-B」では外部ファンなしで問題なく使えています。(Adobe関連のソフトを使うとファンが回りだしますが)
価格も約70,000円なので、4Kや5Kディスプレイと比較して手が出しやすいというのも重要。スピーカー内蔵なので、ひとまず外部スピーカーはなくて大丈夫です。
デスクを広く使うためにモニターアームを導入
デスクを広く使うために、モニターアームを導入。「エルゴトロン LX デスクマウント モニターアーム マットブラック」を採用しました。
配線はGo Andoさんのnoteを参考に、デンカエレクトロン FLM-FRチューブでまとめてスッキリさせました。
ディスプレイを自由に移動できるのは思った以上に便利。標準のディスプレイスタンドと比較して、1.5倍くらいデスクを広く使えるようになりました。
アームを伸ばして、こんな風に設置すれば、人をダメにするソファに座りながら映画を楽しむなんてこともできます。
PS4やNintendo Switchを接続してゲームする時にも良さそう。僕は動画を見ながらお酒を飲んだりする時はこのスタイルです。
ケーブルを可能な限り少なくするためUSBドックを導入
MacBook Pro 16インチがメインマシンですが、自宅ではクラムシェルモードで使っています。USB-Cケーブル1本で、さまざまなデバイスに接続するため、USBドック「CalDigit TS3 Plus」を導入しました。
「CalDigit TS3 Plus」だけで、以下のポートが追加できます。
- SDカードスロット
- 音声入力&出力端子
- USB 3.1 Gen.1 Type-C
- USB 3.1 Gen.1 Type-A ×5
- USB 3.1 Gen/2 Type-C
- Thunderbolt 3 ×2
- 光デジタルオーディオ端子
- Gigabit Ethernet
- DisplayPort 1.2
背面にあるポートをフル活用して、常時接続する外付けHDDやウェブカメラ、コンデンサマイクなどなどを接続。前面はその都度利用したいデバイス用に空けています。
MacBook Proは、ディスプレイの裏にスタンドで立てています。使っているスタンドはSatechiのラップトップスタンドです。Amazonでは少し前まで13,800円だったのですが、突然の値下げで4,999円になったので購入しました。
ディスプレイ変更で熱問題は解決しましたが、少しでも良い状態で使いたいので、MacBook Proの背面にはサンワダイレクトの「ノートパソコン冷却パッド」を貼っています。
iPhoneの充電は「Anker PowerWave 10 Stand」を使っています。デスク下にケーブルを回して「CalDigit TS3 Plus」から電源を確保しています。
僕の使っているデスクは、もともと2人で使用することを想定してセミオーダーしたデスクなので、デスクの中央部に各種配線を通す穴があります。
今は1人で使っているので全く活用できていなかったので、ここに「Anker PowerPort」を仕込みました。
日常的にはiPad Proを接続していますが、Magic Trackpad 2を充電したり、モバイルバッテリーを充電したりと大活躍です。
デスク下のケーブルも整理して足元もスッキリ
デスク上のケーブルは最低限まで減らすことができましたが、デスク下も整理整頓しています。まずサンワサプライの「ケーブル配線トレー ワイヤー Lサイズ」を導入しました。
大きくて邪魔なアダプタ関連はすべてトレーに載せ、外付けHDDや余ったケーブルもまとめて載せることでデスク下がかなりスッキリしました。
電源をとるためのマルチタップもデスク裏に貼り付けました。使っていた「エレコム 電源タップ 雷ガード 10個口」を「3Mスコッチ超強力両面テープ」で貼り付けただけです。
これでデスク下にケーブルがごちゃごちゃ溜まっている状態が解消されました。足元が広々して気持ちいいし、ルンバも綺麗に掃除してくれます。
「ケーブル配線トレー ワイヤー Lサイズ」はかなり大きいですが、しっかりしているのでオススメ。デスクにクランプしているので、かなりの重量にも耐えられます。
急増したビデオ会議の環境を最適化する
リモートワーク全盛の時代、最も大きな変化はビデオ会議の増加。ビデオの映りや音声が残念だと、会議をしている相手に申し訳ない。単純に映像も音声も良いに越したことはないです。
AirPods Proの接続がうまくいかない時がある(macOS CatalinaはBluetoothまわりの不具合が多い)ので、まず導入したのがマイク。
導入したのは「RODE NT-USB Mini」です。USBケーブルで簡単に接続できる、他のコンデンサマイクと比較してサイズが小さい、デザインが好み、自分の声のモニタリングが簡単にできる、というあたりが採用理由です。
会議のたびに手元にマイクを持ってくる必要があるのですが、使わない時にケーブルがゴチャつくのを避けるためカールコードタイプのUSBケーブルを購入しました。
肝心の音声は、マイクを適切な位置に配置すればかなり良い感じです。ビデオ会議だと、他の人よりちょっと声が聞き取りやすくなるので、ビデオ会議が多い人はマイクは買ったほうがいいです。
次の問題は映像です。「SIGMA fp」が最強のウェブカメラになる説も一部では盛り上がりましたが、さすがにそこまでお金はかけられません。
手持ちのα7Ⅲに、20mm F1.8のGレンズ「SEL20F18G」で高画質ビデオ環境も作ってみましたが、「ディスプレイ前にカメラを移動しないと斜めすぎ」「ディスプレイ前にあると邪魔」ということで断念。
とりあえずα7ⅢをZoomで使えるように設置してみたけど、うっかりYouTuberになれそうな環境。 pic.twitter.com/YikW4xSTXV
— ノムラジュンペイ (@JUNP_N) August 18, 2020
ちなみにこのセッティングでは「卓上マイクスタンド」に「自由雲台」を付けただけです。いろいろなYouTuberがこのセッティングをしていたので真似してみました。
僕が使っているのはLogicoolの「StreamCam」です。フルHD(1080p 60fps)で撮影可能。公式ソフト「Logicool Capture」を使えば、自動露出補正や、顔追尾のオートフォーカスなどにも対応します。
正直、ビデオ会議なら十分すぎるスペックです。ディスプレイ上部に配置して、カメラ位置の調整はモニターアームで楽々です。
そして撮影で最も重要な照明です。照明はどうするのが最適なのか知識不足だったので、売れっ子カメラマンのキムヤンス(@yansukim)に部屋の写真を送って相談しました。
僕から出したオーダーは、「顔が暗くならないように照明を配置したい」「仰々しい照明はイヤ」という2点。結果こうなりました。
購入したのはNeewerの「フレキシブルLEDライトパネルマット」と「テーブルトップライトスタンドクリップスタンド」、安めの「自由雲台」の3つ。照明は壁にバウンスさせてます。
ディスプレイにはスピーカーが付いていますが、会議中は基本的にイヤホンで音を聴いています。人気ロックバンド・凛として時雨のドラマー、ピエール中野氏がチューニングを手がけた「有線ピヤホン」を使っています。
ビデオ会議とは直接関係ないですが、キーボードも「HHKB Professional HYBRID Type-S」に替えました。
たかがキーボードですが、されどキーボード。手の疲れが軽減したのが最も大きな変化ですが、使っていて気持ちがいいキーボードは仕事をやる気にさせてくれます。
ちなみに椅子はオカムラのバロンチェアを使い続けています。
娘(3歳)のためのスペースを確保する
2人で使うためにセミオーダーしたデスクなので、デスクがめちゃくちゃでかい。これを1人で使っているのは贅沢すぎるので、娘のためのスペースを確保したい。
デスク環境の見直しを実行していくことで、自然とスペースができました。「僕が仕事をする横で、娘は平仮名の勉強」みたいなことが自然とできています。
ですが問題も発生しました。娘に「ここは好きに使っていいよ」と伝えたら、おもちゃもここに置くようになってしまったので、スッキリしたデスク周りが汚くなりがち。今は「寝る前に片付けようね」を教えています。
デスク周りは綺麗にしたほうが仕事が捗る(気がする)
「デスクトップの乱れは心の乱れ」とよく言いますが、「デスク周りの乱れも心の乱れ」です。
業種によりますが、リモートワークは今後も続いていきそうですし、デスク環境は整えるに越したことない。会社が整えるためのお金を出してくれ!という気持ちではありますが、自宅の状況や仕事の内容によって最適なデスク環境は違うはず。
誰にも共通してオススメしたいのが、リモートワークだからこそ自宅に買い溜めした飲食料品の収納。僕が大好きな「伊右衛門 特茶」なんかを入れるために「TRUST THOR」のボックスを買いました。
引き続き最適化は続けていきそうですが、なんだかんだお金がかかりました……。
今回のデスク環境の見直しで購入したものを貼っておきます。
ざっと振り返ったら約36万円くらい使ってました。仕事に直結しなかったカメラレンズを除けば25万円くらい。ディスプレイは妥協したのに、そこそこかかっちゃいましたね。