熱中症対策対策として、ポカリスエットやアクエリアスといったスポーツドリンクの需要が高まっていますが、一部では「糖分が多いから薄めて飲む」という人もいるのだそう。ポカリスエットやアクエリアスは薄めて飲んでも熱中症対策となるのか、各社の公式サイトで説明されています。
熱中症対策でポカリやアクエリ、水で薄めると「吸収されにくくなります」
猛暑日が続き、8月18日には猛暑日地点数が観測史上初めて5日連続200地点超えを記録。熱中症対策が注目されています。
熱中症対策として、ポカリスエットやアクエリアスといったスポーツドリンクの需要が高まっていますが、一部では「スポーツドリンクは糖分過多なので薄めて飲みましょう」という意見があると話題になっていました。
そういえば、熱中症対策に「スポーツドリンクは糖分過多なので薄めて飲みましょう」って言っている人が多くいるけど、ポカリスエットの販売元である大塚製薬曰く「吸収されにくくなるのでお勧め出来ません」とのこと。きちんと理解している人はどのくらいいるだろうか?https://t.co/5L6W4KE9Cw
— 陸百陸拾陸 (@yosshy666) August 16, 2020
ポカリスエットを販売する大塚製薬は公式サイトで、ボカリスエットは「水分の吸収をより速くするのに適した糖分を、適切な濃度で配合している」といい、「水で薄めてしまうと『水分とイオン(電解質)のスムーズな吸収」が損なわれてしまうと説明しています。
大塚製薬・ポカリスエット公式サイト
ポカリスエットは、「水分とイオン(電解質)のスムーズな吸収」を探求し、現在の内容成分に決定しています。ポカリスエットが甘いのは、水分の吸収をより速くするのに適した糖分を、適切な濃度で配合しているからです。水で薄めてしまうと「水分とイオン(電解質)のスムーズな吸収」が損なわれてしまうのでおすすめしておりません。
アクエリアスを販売するコカ・コーラも同じく、「電解質、糖分、浸透圧など体内での吸収に適した濃度に調整されています」と説明。「薄めずそのまま飲むことをお薦めします」としています。
コカ・コーラ公式サイト
「アクエリアス」は、電解質、糖分、浸透圧など体内での吸収に適した濃度に調整されています。そのため、薄めずそのまま飲むことをお勧めします。
「ペットボトル症候群」に注意の呼びかけも
ペットボトルの清涼飲料水を飲む機会が増えていることから「ペットボトル症候群(清涼飲料水ケトーシス)」に注意を呼びかける声もあがっています。
一般社団法人全国清涼飲料連合会によると「ペットボトル症候群」は、「少なくても1カ月以上、10%程度糖分を含む清涼飲料水を毎日、1.5リットル以上飲んで、急激に血糖値のあがるケトーシス(糖尿病の中でも血液中のケトン体が増えている重たい症状)になること」とされています。
コカ・コーラは、「清涼飲料水の適正な摂取量は、他の食品からの摂取状況や個人の生活状況、運動量が異なるため明確な量をお伝えすることができません」「製品のラベルに記載させていただいております栄養成分値をご参考の上、お客様のライフスタイルに合わせてお好みの製品をお楽しみください」と案内しています。