厚生労働省は7月13日、新型コロナウイルスの陽性者と接触した可能性を通知する「接触確認アプリ(COCOA)」の修正版1.1.2を配布開始しました。接触確認アプリで陽性者がアプリ登録できない不具合が確認され、7月11日より登録に必要な処理番号の発行を一時停止していました。
「接触確認アプリ」処理番号を登録できない不具合を修正
厚生労働省は7月13日、新型コロナウイルス感染症の陽性者と接触した可能性を通知する「接触確認アプリ(COCOA)」の修正版(1.1.2)の配布を開始しました。
修正版(1.1.2)では、新型コロナウイルス感染症の陽性者が、アプリ上で「陽性」と登録する際、正しい処理番号を入力しても登録することができない不具合を解消しています。
不具合が確認されたことを受け、陽性者への処理番号の発行を7月11日より一時的に停止。近日中にAndroid版の修正もリリースし、処理番号の発行を再開する予定としています。
ダウンロード数は約680万件、間もなく施行期間が終了
接触確認アプリのダウンロード数は、7月13日17時時点で約680万件。オックスフォード大学の研究では、新型コロナウイルスを完全に抑制する(ロックダウンと同等程度)ためには、全人口の約56%が利用する必要があるとしています。
全国民の約6割を目標とするのであれば、LINEと同程度(月間MAU8,300万)の利用が必要となります。一方で、局地的にでも普及すれば感染拡大を防ぐ効果が高くなる可能性も指摘されています。
処理番号を登録できないという致命的な不具合が発生していましたが、厚生労働省は「6月19日から1カ月間は施行版」と位置づけ、デザイン・機能などの修正を予定しているとしていました。施行期間は間もなく終了しますが、確実に動作(機能)することがアプリ普及に最低限必要な条件でしょう。
なお、AppleとGoogleによる4月の発表では、世界の公衆衛生当局にAPIを提供後、数ヶ月をかけてOSレベルで接触確認通知を組み込む計画。アプリなしでもユーザーが選択することで同等機能を利用できるようになる見通しです。
- カテゴリ
- メディカル, ヘルスケア/フィットネス
- 販売元
- Ministry of Health, Labour and Welfare - Japan