ニコニコ生放送で5月6日に放送された「安倍首相に質問!みんなが聞きたい新型コロナ対応に答える生放送」で、大量のコメントが運営により削除され、「安倍首相は頑張っていると思う」というコメントのみ削除されていない、とする画像が拡散されていた件について、ニコニコ生放送は「事実ではありません」と否定。当該画像は数万件の同一投稿を運営側で削除したもので、また生放送へのコメントでもないと説明しています。
ニコ生運営が言論統制と誤情報が拡散される
ニコニコ生放送で5月6日に放送された「安倍首相に質問!みんなが聞きたい新型コロナ対応に答える生放送」において、大量のコメントが運営により削除されていると指摘する画像が拡散されていた件について、ニコニコ運営が「事実ではありません」と否定しています。
拡散されていたのは「安倍晋三のニコ生凄いな 言論統制そのものやんけ」とする画像。ニコニコ動画からコメントを抽出できるツール「ニココメ」を利用したと見られるスクリーンショットで、50件のコメントのうち49件が「運営により削除」され、「安倍首相は頑張っていると思う」とするコメントのみ残さされていました。
安倍晋三のニコ生凄いな
— 富田師水 (@ShisuiToda) 2020年5月6日
言論統制そのものやんけ pic.twitter.com/irS2NMODVF
Twitterでは「何を基準に削除しているのかドワンゴは説明しろ」「凄いなコレ」など、批判の声が寄せられていました。しかし一方で、「反安倍の迷惑行為が可視化された」「誹謗中傷とかの可能性があるのでは?」と言論統制とは別の可能性を示唆する声もあがっていました。
ニコニコ運営「事実ではありません」と否定、コメントも別動画のもの
画像の拡散を受け、ニコニコ運営は5月7日、「政権批判コメントを運営が削除しているという画像ツイートが出回っていますが、これは事実ではありません」と否定。「当該画像は下記動画への数万件の同一投稿を運営側で削除したものです」と説明しています。
「『安倍首相に質問!みんなが聞きたい新型コロナ対応に答える生放送』の政権批判コメントを運営が削除している」という画像ツイートが出回っていますが、これは事実ではありません。
— ニコニコ窓口担当 (@nico_nico_talk) 2020年5月7日
当該画像は下記動画への数万件の同一投稿を運営側で削除したものです。https://t.co/1qqU9ztS9n
実際の管理画面↓ pic.twitter.com/MhqzwjLGh0
niconico運営は表現の自由を尊重し、可能な限りコメント削除は行いたくないと考えています。しかし、今回のようにコメント自体に問題がない場合でも、同一人物による機械的かつ大量のコメント投稿は、他の発言を押し流す迷惑行為と判断し、削除する場合があります。
— ニコニコ窓口担当 (@nico_nico_talk) 2020年5月7日
ご理解の程よろしくお願いします。
さらに、当該画像のコメントは「安倍首相に質問!みんなが聞きたい新型コロナ対応に答える生放送」に寄せられたコメントではなく、「安倍首相から皆さまへのメッセージ動画」だったといい、「事実とは異なる情報が拡散されることは遺憾であり、正しい情報が皆様に伝わることを望んでおります」と呼びかけています。
なお、当該ツイートの画像は5月6日13時投稿の動画(https://t.co/1qqU9ztS9n) についてのものであり、生放送(https://t.co/xoxnyNFVYU) のものではありません。事実とは異なる情報が拡散されることは遺憾であり、正しい情報が皆様に伝わることを望んでおります。
— ニコニコ窓口担当 (@nico_nico_talk) 2020年5月7日
ドワンゴ専務取締役COO、栗田穣崇氏も「アカウントを切り替えながら海外IPアドレスから同一内容のコメントを数万回以上投稿していますので、垢BANというレベルを超えています」とコメントしています。
アカウントを切り替えながら海外IPアドレスから同一内容のコメントを数万回以上投稿していますので、垢BANというレベルを超えています
— (く)りたしげたか(ニコニコ代表の人) (@sigekun) 2020年5月7日
新型コロナに関連して、ネット上には真偽不明の情報が広く拡散されています。情報の真偽を見抜くコツとして、インターネットメディア協会(JIMA)リテラシー担当理事/白鴎大学特任教授、下村健一氏は「情報も3密に注意」「ソウカナ」を紹介しています。
新型コロナのデマ 結局どう行動すれば解決?【NEWS グラフィティ】https://t.co/TeRX0WlLRl
— LINE NEWS (@news_line_me) 2020年4月22日
新型コロナウイルスを巡っては、デマなど不正確な情報が多く見られました。受け取る側に必要になっている真偽を見抜く目を、イラストを交えてわかりやすく解説するLINE NEWSオリジナル企画です。 pic.twitter.com/1P2x5wox9Z