AppleとGoogleが、新型コロナウイルス対策として濃厚接触の可能性を検出・追跡する技術について、AndroidおよびiOS端末間で相互運用を実現するAPIを、4月28日に開発者向けに公開することが明らかになりました。当初は5月にリリース予定としていました。
AppleとGoogleによる新型コロナ追跡API、予定より早くリリースへ
AppleとGoogleは4月10日、新型コロナウイルス対策として、濃厚接触の可能性を検出・追跡するAPIやアプリを開発すると発表。当初の予定では5月にAPIをリリースする予定としていましたが、4月28日に公開されることが明らかになりました。
仏メディアLes Echosによると4月22日、Appleのティム・クックCEOとティエリー・ブルトン欧州委員が会談し、AppleとGoogleが準備している新型コロナ追跡APIの最初のバージョンが、4月28日に開発者向けにリリースされると語ったということです。
I just had a good exchange with #Apple CEO @tim_cook on the need to ensure that contact tracing apps are fully:
— Thierry Breton (@ThierryBreton) 2020年4月22日
✔️anonymised
✔️voluntary
✔️transparent
✔️temporary
✔️secured
and interoperable across operating systems and borders.#Deconfinement apps must respect our #privacy. pic.twitter.com/VrnUXOsrat
仏政府は新型コロナ追跡アプリ「StopCovid」も開発中ですが、5月11日に予定されている外出制限の解除には間に合わない可能性が伝えられています。他方でEUのプライバシー法に準拠した、汎欧州的な追跡アプリの基盤として「PEPP-PT」をベースに、ベンチャー各社がアプリ開発を競争中と報じられています。
AppleとGoogleの新型コロナ追跡アプリ、日本でも提供予定
新型コロナウイルス感染症は感染者との接触で感染する可能性があるため、感染拡大を抑えるためには濃厚接触の検出・追跡が重要だとされています。
AppleとGoogleが開発中の新型コロナ追跡は、OSレベルで組み込まれ、AndroidとiOSの垣根を超え、相互に利用できるプラットフォームとしてAPIの公開が予定されています。
Bloombergによると、iPhoneとAndroidのユーザー数は世界人口の約1/3。ユーザーが拒否することで、追跡対象から外すことも可能とされています。