SNSなどを中心に、トイレットペーパーやティッシュペーパーが不足するという情報が拡散され、スーパーやドラッグストアだけでなく、Amazonなどでも売り切れに。フリマアプリ「メルカリ」では、珍しいことに出品画像などを使って「デマ」と注意喚起するユーザーが多数現れていました。
トイレットペーパーの高額転売だけでなく、ユーザーによる"注意喚起"出品が相次ぐ
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、SNSなどでトイレットペーパーやティッシュペーパーが品薄状態となり不足する、という情報が拡散。2月28日には一部のスーパーやドラッグストア、コンビニなどでトイレットペーパー等が売り切れとなり、Amazonなどオンラインストアでも在庫切れになっていました。
商品が品薄になると、フリマアプリ「メルカリ」などに高額転売するユーザーが現れることが多く、マスク不足時にもメルカリは「マスクなど感染予防用品の取引に関するご協力のお願い」として、社会通念上適切な範囲での出品・購入をユーザーに呼びかけています。
今回もメルカリでは高額転売が登場していましたが、メルカリの仕組みを利用して「トイレットペーパー不足はデマ」などと注意を呼びかけるユーザーが多数登場。
メルカリで「トイレットペーパー」検索したら、善意のトイレットペーパー戦士が大勢いてウケる。これが現代の市民運動か。おじさんは貴方たちを尊敬しますよ。 pic.twitter.com/eAZ2nXou0k
— 樫原辰郎 (@tatsurokashi) 2020年2月28日
メルカリにトイレットペーパー出品されてるのを切ない気持ちで見てたら、19,800円ってのがあって、いくらなんでもバカじゃないの?って思いながら見てみたら、予想してたのと全然違った。 pic.twitter.com/fCrY34YfcJ
— Naoたぶん眠い (@nf_miffy) 2020年2月28日
あるユーザーは「紙製品の不足はデマです」と書かれた画像を1枚目に設定し、実際には別の商品を出品。別のユーザーは、実質購入不可能な9,999,999円にし、「デマ注意」とする出品をし、注意喚起しています。
経産省、日本家庭紙工業会も注意喚起「製品在庫も十分にあります」
トイレットペーパー不足のデマについては、日本家庭紙工業会からも「原材料調達については中国に依存しておらず、製品在庫も十分にある」とする発表が行われ、経産省も公式サイトに掲載。注意を呼びかけていました。
日本家庭紙工業会からトイレットペーパー・ティシューペーパーについてのお知らせがありました。
— 経済産業省 (@meti_NIPPON) 2020年2月28日
原材料調達については中国に依存しておらず、製品在庫も十分にありますので、需要を満たす十分な供給量・在庫を確保しています。https://t.co/4qiYZZXaoL pic.twitter.com/RwGIeJi6pE
トイレットペーパーは、全国の工場だけでも3週間分以上の在庫があり、製造・配送も通常通りに行われています。一部の店舗等では、顧客が集中することで一時的な品薄状態が生じていますが、今後、順次解消していく見通しです。
— 経済産業省 (@meti_NIPPON) 2020年2月28日
メルカリではこれまで、「現金が額面以上の価格で出品される」「チャージ済みSuicaやパチンコの特殊景品が出品される」「旅行券が出品される」などが問題視され、メルカリは削除対応を強化するなどの対応をしています。(規約では違反とされています)