「AppleはIntel製プロセッサから、ARMベースのプロセッサに移行する」と2018年頃から報じられていますが、2021年前半に初のARMベースのMacを発表すると報じられています。Appleの情報に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏が明らかにしたと、Macrumoursや9to5Macが伝えています。
Macのプロセッサは、Intel製からARMベースへ
Appleは2021年前半、自社開発されたARMベースのプロセッサを搭載したMacを発表する可能性があります。Appleの情報に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏が明らかにしました。
AppleがIntel製プロセッサからARMベースに移行する、という情報は2018年頃から報じられていました。Kuo氏は、今後12カ月〜18カ月でApple独自開発のプロセッサを搭載したMacが販売されるとしています。
Kuo氏によると、Appleは新型コロナウイルスの発生以降、Macに搭載予定のARMベースのCPU「5nmプロセスチップ」の研究開発や資金提供に積極的になっているとのこと。
すでに「iPhone」や「iPad」でARMベースのチップテクノロジーが採用されていますが、今年発表される「iPhone 12」(仮)や新型「iPad」にも「5nmプロセスチップ」が搭載されると予測されています。
今年のWWDCは、ARMベースのMacが登場する前としては最後の可能性があります。AppleはWWDCで、デベロッパーに何らかのツールを用意する可能性も指摘されています。
That would make this WWDC the last WWDC before ARM Macs ship. If there is going to be a Developer Transition Kit this time round, now's the time. Apple gave a six-months heads-up for the Intel switch, provided SDKs and prototype hardware. What will happen this time? https://t.co/ASRVdQGOcM
— Steve Troughton-Smith (@stroughtonsmith) 2020年2月24日
It is not outside of the realm of possibility that Apple could provide an ARM version of macOS for developers to temporarily flash onto iPads to prepare for a Mac transition next year. Even easier if the next iPad has a decent keyboard/trackpad case
— Steve Troughton-Smith (@stroughtonsmith) 2020年2月24日
The two scenarios:
— Steve Troughton-Smith (@stroughtonsmith) 2020年2月24日
1) Apple provides developers the tools to make ARM Mac apps at WWDC 2020 (this year), and gives them up to 12 months lead time
2) Apple doesn't announce the ARM switch to devs until June 2021, weeks away from end of H1 when these things are supposed to ship
If that's really the timeline, then it seems a little crazy to drop an ARM transition on developers as a zero-day in 2021, so they would have to announce it this year and have this WWDC focused on the transition, and it would make sense to have hardware to test on
— Steve Troughton-Smith (@stroughtonsmith) 2020年2月24日
Appleが32bitアプリのサポートを終了したことや、iPad用アプリをMacに移植できる「Mac Catalyst」なども、ARMベースへ移行するための布石だったとする見方もあります。遠くない未来、Intel製Macは終了しそうですね。
Intel製プロセッサからARMベースのプロセッサに変わった場合の影響は?
プロセッサがIntel製ではなく、ARMベースに変更されることで、ユーザー目線ではどのような変化が起きるのか。1番大きなところはソフトウェアでしょう。ARMベースのMacで、これまでのアプリが正常に動作しないことも考えられるため、デベロッパー側は対応を迫られる可能性があります。
またIntel製CPUを搭載しているMacはWindowsを起動できる「Boot Camp」が使えますが、これもARMベースでは動作しなくなると予測できます。Windowsとの切り替えが可能なMacは、2020年が最終モデルとなる可能性があります。
メリット面では、IntelのCPU販売スケジュールにしたがう必要がなくなるため、これまでよりも早いスケジュールで新型Macを投入することが可能になる可能性があります。