ママ向け情報サイト「あんふぉんWeb」のブログに投稿されていた「手作り目薬の作り方」を紹介した記事が炎上する騒動に発展。運営元のサンケイリビング新聞社が記事を削除し、謝罪しています。
手作り目薬で炎上、サンケイリビング新聞社「誤った内容があったと判断」
2018年8月に投稿された、ドライアイになりやすいというライターが書いた「自宅にあるものだけで簡単!!手作り目薬を作りました☆」という記事が炎上する騒動が起き、掲載元の運営であるサンケイリビング新聞社が記事を削除、謝罪しています。
問題となっているのは「市販の目薬には防腐剤が入っているものが多いようで…しかも簡単なので手作りしてみました♡」と手作り目薬の作り方を紹介した記事。記事内では手作り目薬のために用意するものは「容器(煮沸して除菌したもの)」「お水(水道水は絶対NG!)」「塩」と紹介。
注意点として「水道水は塩素が入っているので必ずミネラルウォーターや浄水した水、ウォーターサーバーの水を使用すること」「塩は塩化ナトリウムの入っていないものを選ぶ。(スーパーなどで売っているものはほとんど塩化ナトリウムが入っているので注意!)」と書かれていました。
一般に「塩」といえば「塩化ナトリウム」が大半を占めているため、Twitterで疑問に思ったユーザーが指摘。2018年に投稿された記事でしたが、炎上する騒動に発展しています。
妻が目薬について調べてたら自然派のやべー記事見つけた。
— カルマクトニクス (@Karmactonics) 2020年2月4日
手作り目薬の作り方らしいけど、「塩は塩化ナトリウムが入っていないものを選ぶ」って、塩をなんだと思ってんだ pic.twitter.com/Q62Q8t8IJN
サンケイリビング新聞社/あんふぉんWeb編集チームは「誤った内容があったと判断したため、2020年2月4日付で該当記事を削除させていただきました。関係者の皆様にご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」と記事を削除した上で謝罪しています。
「あんふぉんWeb」のブログ記事は、情報誌「あんふぁん」本誌で活躍する読者代表のサポーター「あんふぉんメイト」が情報発信しているブログ。そのため、サンケイリビング新聞社が謝罪する事態に発展したようです。
赤穂の天塩公式Twitter「冗談抜きで塩化ナトリウムゼロの塩があるんですよね」
Twitterでの炎上したことで、「手作り目薬」「塩化ナトリウム」がトレンド入り。さまざまなユーザーから指摘や意見が寄せられていました。
眼科医でライターをしているというユーザーは「絶対にやめてください」「手作りなんかしなくても防腐剤フリーの目薬はありますよ」と注意を呼びかけていました。
#手作り目薬
— doctorK★医師/眼科医/医療ライター/クラウドワーカー (@doctorK1991) 2020年2月4日
を作成中の方、今すぐ手を止めてください。防腐剤フリーが入っているから市販薬や医薬品は使いたくないという方がいます。
手作りなんかしなくても防腐剤フリーの目薬はありますよ。
ぜひ眼科や薬局で相談してみてください。手作りの目薬は防腐剤は入ってませんが、細菌だらけです。 https://t.co/RwAgXwpqMq
また「赤穂の天塩」公式Twitterアカウントは、「海外では冗談抜きで塩化ナトリウムゼロの塩(代替品)があるんですよね〜」などと紹介しています。(そんなのあるんですね)
海外では冗談抜きで塩化ナトリウムゼロの塩(代替品)があるんですよね〜。
— 赤穂の天塩【公式】ℍ (@ako_amashio) 2020年2月4日
NO SALTで検索すると海外のAmazonで引っかかりますよ。
Twitterをはじめインターネット上にはトンデモ情報が飛び交っています。昨年には「豆乳にアボガドの種を入れて放置するとヨーグルトが作れる」という情報が拡散され問題となった事例もありました。
いま世間を騒がせている新型コロナウイルスでも同様ですが、初めて見る情報は鵜呑みにせず、専門家などの意見を聞いたほうが賢明です。