DataGateway株式会社は1月31日、Twitter上で従業員が「会社に妊娠を報告したら、社長から減給と法に触れない範囲での対処を提案された」と投稿し物議を醸していた問題について、公式サイト上で「マタハラに該当する発言を行った事実はありません」と否定しました。
Twitterでベンチャー社員がマタハラ告発「妊娠報告したら減給を提案された」
ベンチャー企業に務める女性が「会社に妊娠を報告したら、社長から減給と法に触れない範囲での対処を提案された」とTwitterに投稿し物議を醸していた問題で、DataGateway株式会社は1月31日、公式サイトで「マタハラに該当する発言を行った事実はありません」と否定しました。
投稿は4.8万リツイート、11.3万いいねと大きな反響を呼び、他のユーザーからは「私も妊娠したら30万から15万に減らされました」「ホントなら訴えた方が良いですよ」など、さまざまな声が寄せられていました。
もう言います
— 境野 今日子 (さかいの きょうこ) (@kyokosakaino) 2020年1月29日
会社に妊娠を報告したら、
社長から 減給 と
法に触れない範囲での対処
を提案されました
妊娠による減給は違法ですし、
対処って...これは罰なのでしょうか
部長の肩書きまでくれたのに
もう「用無し」と言われた気分です
言われてから数ヶ月間
耐えてきたけど限界です
泣きたい
人事責任者として、
— 境野 今日子 (さかいの きょうこ) (@kyokosakaino) 2020年1月29日
他の社員や後輩のためにも
こんな前例を作ってはいけないと思い
向き合うことに決めました
今日、
1. 前言撤回と謝罪
2. 今後、こうした発言を
しないという約束
3. ハラスメント研修に参加すること
を社長に要求しました
顔を見るだけで辛いですが、
頑張ります
言われた直後、オフィスの外で泣いていると、同じ部署の後輩や同僚が駆けつけ、「私たちは味方です」と言ってくれました。我がチームは本当にいい人たちばかりです。この仲間のおかげで、会社(というより部署)がより好きになりました。
— 境野 今日子 (さかいの きょうこ) (@kyokosakaino) 2020年1月29日
今夜、他部署の人からも「協力します」と電話が。いい会社です
ひどい
— 境野 今日子 (さかいの きょうこ) (@kyokosakaino) 2020年1月30日
私の味方をしている社員を呼び出して
なんで境野の味方をするんだ
って問い詰めているらしい
なんで外堀から攻めて
孤立させようとするのか
ずるいしやり方が汚い
私は昨日から要求を出しているけど
社長とマネージャー陣は
ダンマリを決め込む
誠実な対応とは思えないよ
じゃあ
— 境野 今日子 (さかいの きょうこ) (@kyokosakaino) 2020年1月31日
声を上げなかったら誰があげるの?
マタハラ受けて、
人知れず涙流して、
子どもかキャリアどちらを取るか、
1人で悩んどけって?
そもそも、こんなことする社長に
社内で訴えたって、
せいぜい「あーわりーわりー」
で終わりだから
SNSという武器を使って戦っている
「嫌なら辞めればいいじゃん」
— 境野 今日子 (さかいの きょうこ) (@kyokosakaino) 2020年1月31日
って簡単に言うけど
知ってる?
妊婦や小さな子どもを抱えた女性が
どれほど転職しづらいかって
マタハラに耐えれず会社辞めたら
そこでキャリアが
絶たれるかもしれない
ジェンダーギャップ121位って、
そういうことよ
この現実を知ってほしい
企業「当社代表者がマタハラに該当する発言を行った事実はありません」
一連の騒動を受け、DataGateway株式会社は公式サイトで「当社従業員のツイッターでの発信内容に関するお知らせ」という事実確認の結果を公開しました。
昨年11月13日、妊娠の報告とともに自宅勤務や産休・育休の取得を希望があったといい、同社代表はその場で、自宅勤務に応じられる旨を返答したとのこと。その際、「仮に就業時間が減少する場合には、それに応じて給与支給額が減少することに言及しました」と説明。「妊娠を理由とする減給」を提案した事実はないとしています。
また、その後に支給した給与でも減給は行っておらず、今後についても「減給を予定していた事実もありません」とのこと。「当該従業員によるツイートの内容は不正確で、殊更に誤解を与えるような表現がなされており、当社としては、大変遺憾に受け止めております」とコメントしています。
当社従業員のツイッターでの発信内容に関するお知らせ
当社従業員が、同人が妊娠したことに対して当社代表者がマタハラ(マタニティ・ハラスメント)に該当する発言を行ったかのような内容をTwitter上でツイートした件につき、お問合せが寄せられていますので、当社による事実確認結果につき、以下のとおりお知らせします。
・2019年11月13日、当該従業員(部長職)が、当社代表者を会議室に呼んで、懐妊の事実を報告するとともに、いずれ自宅勤務を行いたい旨、及び、産休・育休の取得を希望する旨、申し出ました。
・この申出に対し、当社代表者は、同日その場で、自宅勤務に応じられる旨、返答しました。その際、併せて、これに伴って仮に就業時間が減少する場合には、それに応じて給与支給額が減少することに言及しましたが、「妊娠を理由とする減給」を提案した事実はありません。また、当然のことながら、当該面談の後、当社が当該従業員に支給した給与において減給など一切行っておらず、また、今後、減給を予定していた事実もありません。
・また、設立後間もないベンチャー企業である当社において、本件が、従業員が妊娠する初めてのケースであったため、当社代表者は、同日その場で、人事担当者である当該従業員に対して、関係法令を遵守することは当然として、当社と同じような規模のベンチャー企業が、どのような産休・育休の制度を設けているかについて調査するよう依頼しました。
事実関係は以上のとおりであり、当社代表者がマタハラに該当する発言を行った事実はありません。当該従業員によるツイートの内容は不正確で、殊更に誤解を与えるような表現がなされており、当社としては、大変遺憾に受け止めております。
お取引先様を含む関係各位にはご心配・ご迷惑をお掛けしておりますが、以上につき、ご理解のほど、お願い申し上げます。
なお、従業員が産前産後も安心して就業できる職場環境の整備につきましては、当社として、継続して取り組んでまいります。