個人の価値を仮想株式(VA)として売買することができるサービスとして、各方面で話題となった「VALU」が、VAの売買を3月2日に終了すると発表しました。ユーザーから預かっているビットコインは返却します。
VALUが仮想株式の売買を終了、暗号資産は返却
個人の価値を仮想株式(VA)として発行し、ユーザーが自身で売買することができるウェブサービス「VALU」が、VAの売買を3月2日に終了すると発表しました。
VALUは「なりたいものや、やりたいことを実現するために、継続的に支援を募ることができるSNS」としてサービスが提供されていましたが、ローンチ直後から一部インフルエンサーらが利用。YouTuberによるVALU詐欺疑惑の炎上騒動など、賛否両論巻き起こしていました。
売買サービスを終了する理由について、改正資金決済法に含まれる「暗号資産カストディ業務に対する規制」への対応が難しく、「誠に残念ながら力及ばず、VALUにおいて暗号資産カストディに関わる業務を断念することになりました」と説明しています。
◆重要なお知らせ◆
— VALU (@VALU_official) 2020年1月15日
いつもVALUをご利用頂きありがとうございます。この度、お客様の暗号資産をお預かりする業務を断念することとなりました。
それに伴い2020年3月2日 13:00 をもってVAの売買機能提供を終了し、2020年3月31日 13:00 を期限に、お預かりしている暗号資産の返却手続きを進めます。
廃止される機能およびサービスは以下の通り。
- VA の発行、売買、保管・管理機能全般
- 暗号資産のカストディ業務
- SNS機能全般
- Stories機能
- イベント・チケット機能
- マイページ及び優待情報、伴う検索機能全般
またVALU内ウォレットにビットコイン残高があるユーザーは、出金手続きを行い、VALUに預けているビットコインの返却を受ける必要があります。
4月1日以降、「新たなVALU」にアップデートを予定
VALUでのVA売買サービスが終了するのみで、VALUのサービスは継続されます。ただし暗号資産カストディ業務はVALUサービスの根幹だったため、抜本的な事業転換を行う予定とのこと。
「4月1日以降、新しいVALUにアップデートできますよう、準備して参ります」としています。