ホテル舞浜ユーラシアは1月6日、同ホテルのレストラン「オーキッド」において、アレルゲン表記に漏れがあったと謝罪文を発表しました。メニューのアレルゲン表記を信じて食事をした客が、アナフィラキシーが起こり、救急外来にかかったとTwitterに投稿し拡散され、レストラン側に批判的な声があがっていました
レストランメニューのアレルゲン表記で漏れ、食事客がアナフィラキシーに
ホテル舞浜ユーラシアのレストラン「オーキッド」で食事をしたという客が、メニューのアレルゲン表記を確認して注文したが、表記に漏れがあり、アナフィラキシーを発症したとTwitterに投稿。ホテル側が謝罪文を公開しています。
当該ツイートは1月5日に投稿されたもの。エビ、カニアレルギーだという客が、珍しく海老が入っていない中華丼に感動して注文したが、食べていくと中から海老が出てきたとツイート。
客は「これは食品事故」と思い、支配人に伝えると「笑顔で、中華丼には海老が3匹入っております」言われ、海老が入っていることを把握しているにも関わらず、メニューに表記がない素振りだったと指摘。他のメニューにも明らかに小麦や卵などの表記がなく、「誤表記の状況は極めて悪質で、その重大さを支配人が理解していない」とも指摘していました。
その後、客はアナフィラキシーの症状が出たため自力で救急外来に。支配人に状況を伝えるために電話をするも「対応はすぐに返答できない」の一点張りで、体調を気遣う言葉もなく、治療費の負担もわからない返答だったとのこと。
保健所に連絡してもよいかと確認するも「ご勝手になさってください」と返答され、ホテルにも電話をするも「それはレストランの管轄になります」と、取り合っても貰えなかったとツイートしています。
SNSでは「アレルゲンのイラスト付でメニューを出してる意味がない」「命にかかわるから飲食店として最低」などレストランへの批判的な声があがっています。
舞浜ユーラシアが謝罪文を公開
ホテル舞浜ユーラシアは1月6日、公式サイトで謝罪文を公開。アレルゲン表記に誤りがあったことを認めた上で謝罪し、ほかのメニューを含め、食材管理を見直すため、メニューでのアレルゲン表記を中止するとしています。
「メニュー誤表記に関するお詫びとお知らせ」
この度は、弊ホテルのレストランメニューにアレルゲンの一部表記欠落が有りお客様に多大なご迷惑をお掛け致しました事、ここに深くお詫び申し上げます。弊ホテルとしては、このことを真摯に受け止め、次の通り、対応して参る所存です。
今回の経緯は、弊ホテルレストランメニューの「中華井」におけるアレルゲン表記において"海老"の表記が漏れておりました。現在、ほかのメニューも含め、使用している食材の管理などを見直しておりますので、メニューにおけるアレルゲン表記を全品、中止いたします。
アレルゲンに関するご質問については、担当者へのお問合せをお願いいたします。
舞浜ユーラシアを日頃からご利用いただいているお客様及び関係者の皆様にも多大なご迷惑とご心配をお掛けしました事を重ねてお詫び申し上げます。
2020年1月6日SPA&HTEL舞浜ユーラシア総支配人
謝罪文を公開した公式サイトのURLが変更される
ホテル舞浜ユーラシアの謝罪文には、アナフィラキシーを起こしたことの記載がないことや、謝罪文が「画像」で投稿されていたことなどに、ネット上では批判の声もあがっています。
謝罪文は当初、「http://www.my-spa.jp/new_news/detail/?p=403」(魚拓 / Internet Archives)にテキストで公開されていましたが削除され、新たに「http://www.my-spa.jp/new_news/detail/?p=404」に画像で謝罪文が公開されていました。
これまでも画像の謝罪文は「検索避け」と話題になったことは多く、2014年には「CSSによるインデックスされない謝罪文」なども注目されました。
一方で画像にする理由は「検索避け」ではなく、テキスト(HTML)は簡単に捏造することができてしまうため、捏造対策のため、といった意見もあります。(画像でも捏造はできますが、手間がかかる)