ウォルト・ディズニー・ジャパンは12月11日、「『アナと雪の女王2』感想漫画企画」について再び謝罪する声明を発表しました。企画に参加した一部の漫画家もSNSで謝罪と説明を投稿し「代理店はPR表記をつけないよう依頼してきた」と明かしています。
ディズニーがアナ雪2ステマ騒動で再び謝罪、他作品の案件にも言及
ウォルト・ディズニー・ジャパンが、「『アナと雪の女王2』感想漫画企画」でステルスマーケティング(ステマ)が行われていたという事案に対し、改めて謝罪文を発表しています。
映画「アナと雪の女王」では、7人の漫画家が一斉にアナ雪2の感想漫画をTwitterに投稿。報酬が発生している案件で必要な「PR」「広告」という表記がされていなかったことが、SNSなどで指摘され物議を醸していました。
この問題を受け、ウォルト・ディズニー・ジャパンは12月5日、公式サイトで「本企画に伴う投稿は、『PR』であることを明記していただくことを予定しておりましたが、関係者間でのコミュニケーションに行き届かない部分があり、当初の投稿において明記が抜け落ちる結果となってしまいました」と説明し、謝罪。
その後、SNSでは「アベンジャーズ」「キャプテン・マーベル」などでも同様のステマが行われていた可能性が指摘され、謝罪文での説明との食い違いにディズニーを疑問視する声もあがっていました。
ウォルト・ディズニー・ジャパンは、2度目の謝罪文で「ディズニーでは、マーケティング活動における社内指針を設けています。本件を含む類似の案件は、当該指針に関する周知および遵守の不徹底が招いた結果であり、ご参加いただいたクリエイターのみなさまに責任はございません」と説明。
「改めまして、本件につきまして、深くお詫び申し上げます。今後は、このような事がないよう、社内指針の周知徹底を図り、再発防止に努めてまいります。これまでみなさまにいただいたディズニーに対する思いを心に留め、社員一同努力し続けてまいります」と謝罪しました。
企画に参加した漫画家が「PR表記については必要の無いものと説明を受けていました」と明かす
ディズニー側からの再びの謝罪が発表されたタイミングで、「『アナと雪の女王2』感想漫画企画」に参加していた漫画家がTwitterで謝罪と説明を投稿。ディズニー側から「謝罪文と説明についての許可が出た」とし、「PR表記については必要の無いものと説明を受けていましたが、それでも私の確認と認識の甘さが招いたものだと反省しています」などと説明しています。
代理店はPR表記をつけないよう依頼してきたといい、「本文にアナ雪2のタグ2つと時間を揃えて投稿する事で、ステルスマーケティングにあたらないと認識していたようです」と説明。別の漫画家も「依頼主側から作家達が同じ時間、同じタグを使用するのでPR表記は必要ないと説明がありました」と説明しています。
この度はお騒がせして申し訳ありませんでした
— 小雨大豆 (@kosamedaizu) 2019年12月11日
謝罪文と説明についての許可が出たので報告します
PR表記については必要の無いものと説明を受けていましたが、それでも私の確認と認識の甘さが招いたものだと反省しています
非は全て私にあると思っていますので非難は私だけにお願いします
(1/6)
漫画の仕事については同人含め、やりがいに違いはないと思っていましたが、やはり企業案件の難しさを痛感しました
— 小雨大豆 (@kosamedaizu) 2019年12月11日
全て勉強不足の自分の責任です。
もっと面白い漫画が描けるよう、もっと上手く描けるよう日々励んできましたがまだまだ身が甘いなと痛感しました
もっともっと頑張らないと…
(2/6)
ディズニー公式の発表でもふれていますが、意思疎通の失敗と確認の手間をはぶくためにPRをつけなかったのがすべての間違いであり原因だったと思います。
— 小雨大豆 (@kosamedaizu) 2019年12月11日
大きな案件は何社にも渡って仕事がつくられていくのでスピードが必要な映画案件においてそこが疎かになってしまったようです。
(3/6)
今回の件について仕事を依頼してきた代理店はPR表記をつけないよう依頼してきましたが、本文にアナ雪2のタグ2つと時間を揃えての投稿にする事で、これがステルスマーケティングにはあたらないと認識していたようです。
— 小雨大豆 (@kosamedaizu) 2019年12月11日
もっともその後のバタバタは作家共々反省するところは多いです。
(4/6)
作家共々心に強く刻み再発防止はもちろん、正しく届けられるよう努めていきたいと思います。
— 小雨大豆 (@kosamedaizu) 2019年12月11日
この度はお騒がせして本当に申し訳ありませんでした。
もっともっと勉強して、もっともっとひたむきに積んでいきたいと思っています。
もっともっと頑張らないと…
(5/6)
重ね重ねになりますが、この度は本当にお騒がせして申し訳ありませんでした。
— 小雨大豆 (@kosamedaizu) 2019年12月11日
勤勉にひたむきにそして一所懸命
はげんでいきたいと思います。
小雨大豆
今回、『アナと雪の女王2』のマンガツイートで読者の皆様、ディズニーファンの皆様、
— 大和なでしこ 11/21鬼嫁1巻発売C97三日目西A43b (@nadeshiko0328) 2019年12月11日
大和なでしこのファンの皆様にご迷惑とご心配をおかけして本当に申し訳ありませんでした。
謝罪文と説明の許可が下りましたので、遅くはなりましたが経緯の説明とあらためて謝罪をさせていただきます。
(1/7)
今回、アナ雪2の映画を観た感想マンガを描いて欲しいという依頼があり、広告マンガのお仕事としてお受けしました。
— 大和なでしこ 11/21鬼嫁1巻発売C97三日目西A43b (@nadeshiko0328) 2019年12月11日
正直、ディズニーからのお仕事は、依頼をお受けできたことにクリエーターとしての誇りもあり、とても嬉しかったですし、舞い上がってしまいました。
(2/7)
アナ雪2は本当に面白い作品でしたので、私の素直な気持ちをマンガで表現したつもりでしたが
— 大和なでしこ 11/21鬼嫁1巻発売C97三日目西A43b (@nadeshiko0328) 2019年12月11日
結果的に私の認識の甘さと広告に関しての勉強不足から世間の皆様に誤解を与える事態となってしまいました。
(3/7)
依頼主側から作家達が同じ時間、同じタグを使用するのでPR表記は必要ないと説明がありましたので、その指示に従いマンガをツイートしました。
— 大和なでしこ 11/21鬼嫁1巻発売C97三日目西A43b (@nadeshiko0328) 2019年12月11日
内容的にも宣伝マンガと分かってもらえるはずとの本当に甘い思い込みで、PRと付けずにツイートし、後日指摘があってからPRと後付けしてしまいました。
(4/7)
私としてはステルスマーケティングをしている意識は全くありませんでしたが、しかし結果、読者の皆様、ディズニーファンの皆様、大和なでしこのファンの皆様に
— 大和なでしこ 11/21鬼嫁1巻発売C97三日目西A43b (@nadeshiko0328) 2019年12月11日
誤解とご不快の念を抱かせる事態になってしまったことは全て私の認識の甘さが招いたものだと思っております。
(5/7)
私の作品を楽しみにしてくださっている読者の皆様を裏切るようなことをしてしまい深く反省しております。
— 大和なでしこ 11/21鬼嫁1巻発売C97三日目西A43b (@nadeshiko0328) 2019年12月11日
本当にすみませんでした。
(6/7)
今後はまた大和なでしこの作品を皆様に楽しんでもらえるよう、これまで以上に気をつけ努力をし一生懸命に作品作りをしていきたいと思います。
— 大和なでしこ 11/21鬼嫁1巻発売C97三日目西A43b (@nadeshiko0328) 2019年12月11日
長くなりましたが最後まで読んでいただきありがとうございます。
(7/7)
大和なでしこ
ディズニーさんから謝罪を頂いたので、一旦区切りとして僕からも改めて謝罪をさせてください。
— 山本アヒル (@AHIRU_7) 2019年12月11日
一連の騒動に関しまして、自身の至らぬところにより多大なるご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございません。
— 山本アヒル (@AHIRU_7) 2019年12月11日
タグの指定、他作家さんと同時投稿ということからPR表記がなくてもPRだと理解されると思い、表記の重要性をわからずツイートしてしまいました。
決してPRということを隠しているつもりではありませんでした。が、結果的に誤解を招いてしまいました。
— 山本アヒル (@AHIRU_7) 2019年12月11日
過去のPR表記の無いものも、上記同様理解せずPR表記をしなかった事を深くお詫び申し上げます。この度は本当に申し訳ございませんでした。
巻き込んでしまった方達にご迷惑をおかけした事、また信頼してくれている方達を裏切るような事をしてしまい申し訳ございません。
— 山本アヒル (@AHIRU_7) 2019年12月11日
今後、作品を通して信頼を取り戻せるよう努めたいと思います。
ディズニー側は「ご参加いただいたクリエイターのみなさまに責任はございません」としていますが、代理店側からの説明は一切がされていません。
インフルエンサーの宣伝投稿については海外でも問題視されており、今年11月には米連邦取引委員会(FTC)がインフルエンサー向け宣伝投稿ガイドを公開。
ガイドラインでは、インフルエンサーと広告主の関係を明示するための方法を解説。インフルエンサーとして虚偽の広告(ステルスマーケティング)は行わず法令遵守し、広告主との関係性の明示は自身の責任で行い、他人をあてにしないようにと忠告しています。