iOS 13はバグだらけだったので、iOS 14では開発体制を見直しーー新機能追加もいくつかは見送りへ

iOS 13はバグだらけだったので、iOS 14では開発体制を見直しーー新機能追加もいくつかは見送りへ

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Appleの提供する「iOS 13」がリリース直後から多数のバグ報告が寄せられていますが、2020年にリリース予定の「iOS 14」では開発体制を全面的に見直す方針になったと、Appleのソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長クレイグ・フェデリギ氏が発表したと報じられています。

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Appleのソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長クレイグ・フェデリギ氏

Bloombergによると、Appleは「iOS 14」ではソフトウェアの開発体制(テスト方法)を全面的に見直す方針だと報じています。Appleのソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長クレイグ・フェデリギ氏が内部のキックオフミーティングで発表したということです。

現在のAppleの開発体制では、テストバージョン追加された機能がデフォルトでオンの状態となっているため、完全にテストが完了する前に新しいバージョンがビルドされ、システムへの影響や問題を切り分けることが難しかったとのこと。新しいテスト方法では、追加された機能はデフォルトでオフの状態で、テスターが個別に有効化することができるようになるとしています。

また「iOS 14」(コードネーム「Auzl」)で追加予定だった新機能のいくつかは、「iOS 15」(コードネーム「Azul+1」)での搭載に見送ることも検討されているとも伝えています。

「iOS 13」のアップデートはリリースから2ヵ月で8回

iOS 13は9月にリリースされてから2ヵ月の間に8回ものアップデートが実施されています。「iOS 12」では2回のアップデートしか行われていないため、不安定な状態でリリースされていたことをApple自身が証明しています。

iOS 13ではリリース直後からモバイルデータ通信が利用できなくなる問題などが確認されていましたが、修正がリリースされたのは11月8日に配信された「iOS 13.2.2」でした。

なお、iOS 14では一部の新機能追加は見送りになるようですが、それでもiOS 13と同程度のん新機能が追加されるようです。