過去最大級とされる台風19号の接近で、台風への備えが注目されています。その中1つ、窓に「養生テープを貼る」という対策について、アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁(FEMA)はハリケーン対策の見解として「窓にテープを貼るのは時間とエネルギーの無駄」と説明しているようです。
「窓にテープを貼ると、割れたガラスが飛びにくくなる」
過去最大級の台風19号の接近で、台風対策が注目されています。台風への備えとして「ガラスフィルム(飛散防止フィルム)」が注目され、同時に「窓ガラスに養生テープを米の字に貼る」という方法が話題になっていました。
福井県敦賀市でガラス屋を営む岩井達也さんによると、「養生テープ」を貼ることで割れたガラスが飛散するなどの効果があるといい、ガラスが割れにくくなるわけではないと説明しています。
朝からモーレツな勢いでガラスフィルムのブログの閲覧数が伸びてるなって思ったら、あさイチで台風対策としてガラスフィルムの放送あったそうですね。時間が無くて焦られている方、ガムテープや養生テープを米の字に貼るだけでもかなり違いますから! pic.twitter.com/lCTGHzpfNs
— 岩井 達也 ガラス屋の5代目 (@iwai_5daime) 2019年10月10日
誤解されるのが怖くなったので、工場で実際にガラス割ってきました!
— 岩井 達也 ガラス屋の5代目 (@iwai_5daime) 2019年10月10日
米テープを貼ると割れないわけではありません。割れた後、振動や風で飛びにくくなるんです。二次災害の予防に効果があると認識していただければと思います。#台風 #養生テープ pic.twitter.com/F3n75pqiDv
ただしテープを貼っていたとしても強風ではそれごと飛んでいく可能性があるとし「無いよりはマシ」程度の認識が良い、「割れたら諦めてガラスが飛ばない所へ」と助言しています。
ツイートが大変な事になってますが、手で揺らしても落ちにくいという程度ですからねー!風速何十メートルの風ふいたらテープ貼ってても飛ぶのでご注意ください。
— 岩井 達也 ガラス屋の5代目 (@iwai_5daime) 2019年10月10日
無いよりはマシ
っていう認識でお願いします。
養生テープが売切れてるそうです。テープ以外にすぐできる対処あったら教えてください! https://t.co/RbjVYW5rKM
テープ貼っても安心しないで。
— 岩井 達也 ガラス屋の5代目 (@iwai_5daime) 2019年10月10日
割れたガラスには近づかないで。
強風吹いてたらガラス屋さんでも近づかないから。近づけないから。
割れたら諦めてガラスが飛ばない所へ。ケガしない事、死なない事を最優先に。
小指の先より小さいガラスで首切って、僕は一度死にかけてます。https://t.co/WB994h3YPF
米政府機関「窓にテープを貼るのは時間とエネルギーの無駄」
なおアメリカの危機管理対策を行う政府機関・アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁(FEMA)は、ハリケーン対策として「窓にテープを貼るのは時間とエネルギーの無駄」としています。
台風とハリケーンで驚異も変わってきますが、FEMAは「ガラスにはほとんど強度がなく、飛散物から保護できない」「ハリケーン警報が発令されたら、ドアや窓を閉めましょう」と案内。
またテープを貼ることで「ガラスが割れやすくなる」と指摘する声もあがっています。
僕は絶対貼らないです。
— Sakai 🌐📲 Web系おかま (@sakai_web) 2019年10月10日
論文が出ており、
5ミリのガラスが耐えられる圧力は5400パスカルに対し、
米文字みたいにテープ貼った場合、耐えられる圧力は3800パスカルまで下がります。
アメリカ海洋大気庁もハリケーンが来た際絶対窓にテープ貼らないよう公告をしています。
誰信じるかは自己責任で! https://t.co/HrgMt8JaUU
5ミリのガラスが耐えられる風圧
— Sakai 🌐📲 Web系おかま (@sakai_web) 2019年10月10日
・何も貼らない:5400パスカル
・米みたいに貼る:3800パスカル
・井みたいに貼る:4000パスカル
・全面積貼る:4200パスカル
テープを窓ガラスに貼ると強度が下がるほか、飛び散るガラス破片もテープによって大型化するので、危険度が増します。#拡散希望 pic.twitter.com/6pR2LK4ILj
窓ガラス全体の物理性質からみると、元々窓ガラスの「応力」が平均的に分布されているところ、テープを貼る事で「応力」が不均衡になり、「弱点」が生じます。
— Sakai 🌐📲 Web系おかま (@sakai_web) 2019年10月10日
その弱点からガラスが割れやすくなります。
▼ 応力とは
物体に外力が加わる場合、それに応じて物体の内部に生ずる抵抗力。
台風対策で,窓ガラスにテープを貼るのはどうなの?ということをマンガにしました.
— けんゆー🥑駆け出し百姓 (@kenyu0501_) 2019年10月10日
引用RTの方の情報が参考になります.
モノが飛んでくる可能性の低い場所では,安易にテープを貼らない方が良いかもしれません.#けんゆーマンガ#4コママンガ #台風#台風19号 #窓ガラス#テープ#台風対策 https://t.co/y2atFLdn4O pic.twitter.com/P0sN0lXQIj
養生テープ(ガムテープ)を貼ってとび散り防止の件ですが,結局,割れた際には風が強すぎて,全部吹っ飛ぶ→破片が大きくなってさらに危険,ということになるようです.
— けんゆー🥑駆け出し百姓 (@kenyu0501_) 2019年10月10日
アメリカFEMAの公式見解および常識,引用元(sakaiさんのツイートへ)では,テーピングは時間と労力の無駄だと言い切ってます. pic.twitter.com/hQypRFklnR
ちなみに,強風で窓ガラスが割れた時,よく外側に破片が飛んでいく理由についてはこちらです.
— けんゆー🥑駆け出し百姓 (@kenyu0501_) 2019年10月10日
部屋の中には,ガラスの破片が散らない場合が多いので,そもそも強度を保つ!というのが最善だと思います.#けんゆーマンガ #台風#台風対策#ガムテープ#窓ガラス#物理学 pic.twitter.com/OqETz73eVH
追記です。
— けんゆー🥑駆け出し百姓 (@kenyu0501_) 2019年10月10日
ガラスにモノがぶつかった時に、本来の強度であれば割れなかったガラスが、テープを貼った結果、応力集中で割れるというのはありがちだと思うのです。
その為、強度が減るテープを貼るという行為は、あまりおすすめではないです。
僕は沖縄人ですが、テープ貼ったことないです。
「ガラスに養生テープを貼ると、応力集中して、かえって割れやすくなる」という話、「そんな馬鹿な…」と数値計算してみたが、案の定、そんなことはなかった。
— まる (@yas_mal) 2019年10月11日
(図の色付けはミーゼス応力で、カラーレンジは同一。最も応力が強い赤色が、テープあり計算では薄くなっている) pic.twitter.com/3FYEYZpMeP
窓ガラス絶対割れない最強のテープ貼り方 pic.twitter.com/HJStjW3lTp
— 玖音アレキサンダー (@Sasha_cosplay) 2019年10月11日