小泉進次郎衆議院議員とフリーアナウンサーの滝川クリステルが8月7日、首相官邸で結婚を報告した件について、ネット上では「首相官邸で会見は公私混同」などといった批判の声があがっていました。この批判に対し、毎日新聞記者の宮原健太氏がTwitterで、小泉氏を主語に「会見した」とするのは誤り、と説明しています。
小泉進次郎議員と滝川クリステルの結婚発表、官邸前での報告は「会見」ではなく「ぶら下がり」
小泉進次郎衆議院議員とフリーアナウンサーの滝川クリステルが8月7日、首相官邸で結婚を報告。ビッグカップルの誕生に「官邸で結婚会見」などと報じる媒体が多く見られました。
ネット上では「官邸で結婚会見」ということに、「公私混同」などといった批判の声があがっていましたが、正確には「あれは『会見』ではなく『ぶら下がり』です」と毎日新聞記者の宮原健太氏が説明しています。
宮原氏はTwitterで「小泉進次郎氏、滝川クリステル氏の結婚報道について色々と批判も出ているので官邸の記者として少し説明します」と切り出し、「両氏が官邸で記者の取材を受けましたが、あれは『会見』ではなく『ぶら下がり』です」と説明。
「会見」とは違い、記者が官邸に出入りする政治家に対し自主的に声をかけた「ぶら下がり」というものであり、「小泉氏を主語に『会見した』『発表した』とするのは誤り」だと指摘。「『記者の質問に答えた』『明らかにした』というのが正しい」とのこと。
また「官邸に報告に来るのがおかしい」という批判については、「治家が総理、長官に私的に近況報告に来ることはあるので、それを『結婚は別』と切り離すのは私は難しいと思います」と説明。
「こんなに騒ぐことか」という批判については、「それは私はその通りだと思います」とし、「有名人同士の結婚ではありますが、特に新聞での扱いが大きすぎる」「政治的な話題ではないのに、政治を巻き込んだ結果ですが、そこは踊らされず冷静に価値判断をすべきで、反省しないといけないかもしれません。あくまで、個人的見解ですが」としています。
毎日新聞記者・宮原健太氏による説明
小泉進次郎氏、滝川クリステル氏の結婚報道について色々と批判も出ているので官邸の記者として少し説明します。
— 宮原健太 (@miyaken0515) 2019年8月8日
まず、両氏が官邸で記者の取材を受けましたが、あれは「会見」ではなく「ぶら下がり」です。(続)
どういうことかと言うと、官邸を出た両氏に対して私たちが自主的に声をかけているということです。
— 宮原健太 (@miyaken0515) 2019年8月8日
官邸を出入りする政治家は何らかの意向を総理や長官等に伝える場合が多いので、官邸のブラックボックスを透明化するために、総理、長官と何を話したのか聞きます。(続)
相手の周りを記者が囲む形式で、これを「ぶら下がり」と言います。
— 宮原健太 (@miyaken0515) 2019年8月8日
そのため、小泉氏を主語に「会見した」「発表した」とするのは誤りで、「記者の質問に答えた」「明らかにした」というのが正しい。(続)
そのため、「官邸という公の場で発表するのはおかしい」という批判は前提条件が崩れ、難しいと思います。もちろん、小泉氏は囲まれることを想定しているでしょうが、「記者の質問に答えただけ」となるでしょう。(続)
— 宮原健太 (@miyaken0515) 2019年8月8日
次に、「官邸に報告に来るのがおかしい」という批判もあがっていますが、政治家が総理、長官に私的に近況報告に来ることはあるので、それを「結婚は別」と切り離すのは私は難しいと思います。
— 宮原健太 (@miyaken0515) 2019年8月8日
そこを区別する論理的根拠を私は思い浮かびません。(続)
最後に「こんなに騒ぐことか」という批判がありますが、それは私はその通りだと思います。
— 宮原健太 (@miyaken0515) 2019年8月8日
有名人同士の結婚ではありますが、特に新聞での扱いが大きすぎる。(続)
官邸という場所や総理、長官への報告など、政治的な話題ではないのに、政治を巻き込んだ結果ですが、そこは踊らされず冷静に価値判断をすべきで、反省しないといけないかもしれません。
— 宮原健太 (@miyaken0515) 2019年8月8日
あくまで、個人的見解ですが。(終)