普段使っている机をワイヤレス充電器にしてしまうガジェット「deskHack」を株式会社CIOから提供いただいたので、早速試してみました。率直な感想として、机に置くだけで充電されるという体験は生活がスマートになります。ですが利用にあたっての注意点もありました。
テーブルに置いておくだけでスマホが充電されているという体験はすごい
まだスマートフォンの充電にはケーブルを使う人のほうが一般的ではありますが、ワイヤレス充電の並は徐々に広がってきています。iPhone 8 以降はワイヤレス充電に対応していますし、最近ではAirPodsでもワイヤレス充電に対応したケースが発売されました。
ワイヤレス充電器を使えば「充電をするためにケーブルを挿す」という一手間はなくなりますが、充電器を設置しないといけないわけで、机の上に物が増えるのは邪魔。
そこで「deskHack」の登場。いつも使っているデスクやテーブルをワイヤレス充電器に変えることができるというガジェットです。
仕組みとしては簡単で、長距離Qi充電に対応したワイヤレス充電器をデスクの裏側に設置することで、デスクの上にスマホを置くだけで充電できるようになるというわけ。
実際に「deskHack」を設置してみると、悩ましい点もありました。僕が頭をかかえたのは机の上はスッキリするものの、電源を取るための配線も考えておかないとスマートにならない点。
写真ではわかりやすく配線が外側にでるようにしていますが、この状態で設置してしまうとケーブル部分が机の横から出てくるのでスマートとは程遠い感じに……。
壁に接しているデスクであれば、壁側に配線を隠すことでスッキリ設置できそうですが、壁に接していない場所での設置はスッキリ見せるための難易度が高くなります。
ですが「テーブルの上に置くだけでスマートフォンが充電される」という体験はかなりスマート。ケーブルの取り回しができるのであれば、いつもスマホを置く場所にはすべて設置しておきたいレベル。
アメリカのスターバックスではテーブルにワイヤレス充電器が仕込まれている店舗もありますし、日本でも羽田空港のスターバックスにはワイヤレス充電器が仕込まれたカウンターが提供されています。
今年6月には東京大学大学院工学系研究科の川原圭博教授らの研究グループが、「部屋の中にいるだけでワイヤレス充電できる」という技術の実証実験に成功し、実用化に向け取り組むと発表されていました。
「部屋にいるだけで充電」が当たり前になるのはかなり先だと思いますが、「テーブルに置くだけで充電」は今すぐ実現できます。
ちなみに「7.5Wの急速充電に対応」しているので、充電速度も満足が行くレベル。テーブルへの設置は3Mのテープですが、かなり強力に接着されるので落下の心配はなさそうでした。
机の厚さによっては使えないので要注意!設置前に確認が必要です
ここまでケーブルの取り回しだけが頭を抱えるポイントでしたが、もう1つ重大な頭を抱えるポイントがありました。それが対応するテーブル問題。
公式では「12mm~32mmの厚さ間での充電を実現」とされていましたが、僕のデスクの厚さはギリギリオーバーの34mmくらい。試しに設置してみましたが、Apple純正のレザーケースを装着していると充電できず、ケースを外すと充電できたりできなかったりとかなり不安定でした。
あまりデスクの厚さを考えていなかったので盲点でした。本当はデスクに「deskHack」を設置したかったのですが……。(注:僕のデスクはオーダーして作ったのでちょっと特殊)
「設置場所からの充電コードの取り回し」「設置場所の厚さ」を確認してからの購入をオススメします。そこさえクリアすれば最高にスマートな体験&生活が待ってますよ!