「天気の子」に登場する上部が平らな雲は実際にあるの?雲研究者・荒木健太郎氏が解説

「天気の子」に登場する上部が平らな雲は実際にあるの?雲研究者・荒木健太郎氏が解説

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新海誠監督の最新作「天気の子」に登場する、上部が平らになっている雲。実際には存在するのか、といった質問が雲研究者の荒木健太朗氏のもとに寄せられれ、Twitterで解説しています。

「天気の子」に登場する上部が平らな雲は「限界まで発達した積乱雲」

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画像は映画『天気の子』スペシャル予報より

7月19日より公開されている、新海誠監督の最新作「天気の子」。天気が重要な要素となっている今作ですが、雲研究者の荒木健太朗氏のもとに「天気の子に出てくる上部が平らな雲は実際にあるの?」といった質問が寄せられたといい、荒木氏がTwitterで解説しています。

結論からいうと、上部が平らな雲は「限界まで発達した積乱雲」。積乱雲は発達するにつれ、高度をあげ盛り上がっていきますが、対流圏界面と呼ばれる面に到達すると、それ以上は高度を上げることができず、横に広がっていくのだそう。

この雲の下は強い雨が降り、風も強くなるとのこと。荒木氏の解説イラストでは、雲に感情を持たせて描かれており、Twitterでは「イラストがツボ」「すごく分かりやすい」と称賛する声があがっています。

なお荒木氏は「天気の子」で気象監修として参加。本人役で声優として映画本編にも出演しているほか、劇場版パンフレットには荒木氏の気象監修の話などが掲載されています。

上部が平らな雲の名前は「かなとこ雲」、由来は「金床」に似てるから

上部が平らになっている雲のことは日本では「かなとこ雲」と呼ばれています。名前の由来は、鍛冶や金属加工などを行う時に利用する作業台「金床」に似ているためだそう。