米人気タレントのキム・カーダシアンの下着ブランド「KIMONO」の名称を巡る問題で、京都市は6月28日、公式サイトでブランド名として「KIMONO」の使用について再考して欲しいとする文書を公開。文書は日本語版と英語版が用意され、言語での表現の違いに称賛の声があがっています。
お騒がせ"カーダシアン家"のキム・カーダシアンによる下着ブランド「KIMONO」騒動
キム・カーダシアンが発表した下着ブランド「KIMONO」の名称を巡る問題で、京都市が再考して欲しいとする文書を公開しています。
キム・カーダシアンは、アメリカで"お騒がせファミリー"として絶大な知名度を誇るカーダシアン家の次女。末っ子のカイリー・ジェンナーは21歳にしてビリオネア(資産1,000億円以上)になり、Facebook創業者のマーク・ザッカーバーグの記録を更新したことでも有名です。
様々な騒動でメディアで取り上げられるキム・カーダシアンですが、今回問題になっているのはがKIMONO Intimates社から発表した下着ブランドで「KIMONO」を商標登録申請している件。
Kimono Solutionwear™. Coming Soon. https://t.co/s8DZ09pKxp. #KimonoBody
— KIMONO (@kimonobody) 2019年6月25日
Photo by Vanessa Beecroft pic.twitter.com/X0q9YKOwKS
Finally I can share with you guys this project that I have been developing for the last year.
— Kim Kardashian West (@KimKardashian) 2019年6月25日
I’ve been passionate about this for 15 years.
Kimono is my take on shapewear and solutions for women that actually work.
Photos by Vanessa Beecroft pic.twitter.com/YAACrRltX3
日本国内だけでなく、世界各地のメディアでも「文化盗用」を指摘する声があがる騒動に。
キム・カーダシアンの新しい下着ブランドがKimonoって名前で、商標登録された。
— 大石結花 // Yuka Ohishi (@yukaohishi) 2019年6月25日
文化の盗用どころか、Kimとかけた、日本の着物とは全く関係ない名前。
今後、ハッシュタグとなり、ブランド名として認知され、本来の着物という存在はどんどん薄れていくだろう。
日本人怒っていいよこれは😡 https://t.co/1OtZn0UQoZ
キム・カーダシアンが商標登録しようとしてる下着のネーミングが「kimono」なんだけど、これ、登録されたら今後日本の着物関係の登録できなくなるし、明らかな文化盗用なわけだけど、いつもながらに日本国内で反応薄い感じ(もしくは素敵!嬉しい!って反応…)してて驚く… https://t.co/6IBgCv1mhT
— うちゃか (@sayakaiurani) 2019年6月26日
今まで問題になってきた文化の盗用は、本当の意味での文化の盗用ではなかったと思う。日本語の入れ墨を入れることも白人が着物を着ることも、文化を楽しんだり発信してるだけだったから。
— 元鈴木さん (@Motosuzukisan) 2019年6月26日
でもKimonoを商標登録するのは正に文化の盗用だ。日本文化に経済的損失を与えるのだから。
キム・カーダシアンは米ニューヨーク・タイムズ紙に対し、「私は日本文化における着物の重要性を理解し、深く尊敬しています」と理解を示しながらも、「KIMONO」のブランド名は変えるつもりがないとしています。
京都市が「KIMONO」に抗議文、日本語と英語で構成を変える完成度
一連の騒動を受け、京都市は6月28日、「キムカーダシアン氏への市長名文書」を公式サイトで公開。キム・カーダシアンに対し、「KIMONO」の使用について再考してもらえるよう、理解を求めています。
文書は日本語版と英語版が用意され、日本語版では「着物」についての説明を伝えた上で、キム・カーダシアンに理解を呼びかける構成。英語版では、最初に「KINMONO」の再考を呼びかけたうえで、「着物」が日本人にとっての重要な象徴だと説明する構成。
日本語と英語で構成の違う文章を短時間で用意して発表した京都市に対し、ネット上では「素晴らしい」「なかなかやり手」と称賛する声があがっています。
Kimonoが文化の盗用されそうな件。京都市長からキム・カーダシアンへの手紙が素晴らしい。英語メールのお手本の様な主張→根拠→事例→結論で「京都へお越し下さい」
— ティミー玉手@ビジネス英語と海外IT情報をお届け✨ (@timmytamate) 2019年6月28日
ローマの休日のラストシーンにも出てきたcherish(大切にする)が2回も使われているところに、京都の着物への愛情と気品を感じます。 pic.twitter.com/CgGvdr2MBk
英語版と日本語版では全然文章構成が違って、英語では「商標にするなというのが俺達の意志だ」と真っ先に伝える欧米的なプレゼンテーショで、一方日本語では「きものとは~」という一般論で始める形。この文面を短時間で用意する京都市……なかなかやり手。https://t.co/eirnNovosT pic.twitter.com/hJ2S0PAgRY
— 未識魚 /中川譲@同人誌はCOMIC ZINさんへ委託してます (@mishiki) 2019年6月28日
日本にここまで影響が出たカーダシアン家のお騒がせ騒動は今回が初めて。今後の動向に注目ですね。