Appleが今秋リリース予定のiPadOSの開発者版をインストールしたiPad Proで、Macと同じような作業環境を再現するとどうなるのか。米MacStoriesの編集長であるFederico Viticci氏が実際に試してみた様子をTwitterで報告しています。
iPadOS と iPad ProでMacのような作業環境は作ることができるのか?
Appleは6月に開催された開発者向けカンファレンスで、iPad向けの新OSとして「iPadOS」を発表しました。これまではiPhoneと同じくiOSが採用されていましたが、iPadとiPhoneでは明らかに利用シーンが違うため、iPad専用の「iPadOS」が登場したことは多くのiPadユーザーから大きな期待が寄せられています。
なかでも強い関心が寄せられたのは「iPadでマウスが利用できるようになる」という点。しかも多機能マウスのボタンにはショートカットまで割り当て可能。
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「もしかしたらMacと同じような作業環境を作れてしまうのでは?」と考えた人もいるかと思いますが、。米MacStoriesの編集長・Federico Viticci氏が実際に再現してみたとTwitterに投稿しています。
iPad Pro connected to a 4K UltraFine display with support for Bluetooth keyboard, mouse, and DualShock 4 controller.
— Federico Viticci (@viticci) 2019年6月19日
Just need a single USB-C cable to go from tablet to dream iOS workstation, now with cursor support 😍
(I re-use the same accessories for my Mac mini.) pic.twitter.com/8VqKEQlDXw
Federico Viticci氏はiPad Proに、Bluetoothでキーボード、マウス、PS 4コントローラー(DualShock 4)を、USB-Cで「LG 4K UltraFine Display」を接続。ディスプレイはUSBハブとしても利用しているとのこと。
完璧ではないがiPadで"Macのような作業環境"は再現可能
Federico Viticci氏は「USB-Cケーブル1本で、タブレットから夢のiOSワークステーションへの移行ができる」とコメント。今回iPad Proに接続した機器は「Mac mini」で利用しているアクセサリーを使用したそう。
This setup is by no means perfect (needs proper display management, cursor is an Accessibility feature, etc.), but it totally makes it possible to work with iOS on a large display, which I find ideal for my eyesight, posture, and focus.
— Federico Viticci (@viticci) 2019年6月19日
しかしFederico Viticci氏には、iPadの画面をディスプレイにミラーリングするだけなので、ディスプレイの画面比率(アスペクト比)と一致していない、マウス利用はアクセシビリティ機能の一部、iPadのディスプレイをスリープさせられない、など難点も指摘。
なお上記の作業環境のうち、ゲームコントローラーとマウス以外の接続はiOS 12でも再現可能です。USB-C1本で「iPadのデスクトップ化」は簡単に実現できそうですね。